ICS JOURNAL

B1 Lounge -Renewal-

2020.11.10

今年度より地下ラウンジがリニューアルしました!
色鮮やかなオレンジの映える壁面、配置まで一から構成されたタイルカーペットなど、インテリアアーキテクチャ&デザイン科Ⅱ部の細川先生のプランニングをもとに家具も一新。

新たに加えた椅子はアルヴァ・アアルトが1933年に自身で設計したヴィープリ図書館にも設置した「stool 60」。バーチ材を直角に曲げる「L-レッグ」技術を応用したシリーズで、現在ではartek(アルテック)から様々なカラーとバリエーションで販売されています。
artekは1935年にアルヴァ・アアルト、アイノ・アアルト、マイレ・グリクセン、ニルス=グスタフの4人が「家具を販売するだけでなく、展示会や啓蒙活動によってモダニズム文化を促進すること」を目的にヘルシンキで設立され、現在では多くのデザイナーがartekで活躍しています。

Stool 60

画像出典: https://www.artek.fi/jp/products/stool-60

その中から地下ラウンジで使用するのは建築家・長坂常さんやファッションブランドmina perhonenのデザイナー皆川明さんのスペシャルエディション。

「浮造(うづくり)」と漆塗りの技術である「津軽塗り」を掛け合わせたカラリンという仕上げ方法で作られた座面やminaperhonenが開発したテキスタイル“dop”を張った経年劣化まで楽しめる座面など思わず座りたい場所を選びたくなるような多彩なものを選びました。

Stool 60 Coloring(長坂常)

画像出典: https://www.artek.fi/jp/products/スツール-60-colo-ring

stool 60 mina perhonen ああるとのカケラ(皆川明)

画像出典: https://www.artek.fi/artektokyo/jp/news/artek-minä-perhonen-スツール-60-ああるとのカケラ

様々なバリエーションのstool 60に合わせたテーブルはドリルデザインによる特殊なペーパーウッドを天板にメラミン化粧板を貼った合板です。脚は以前使っていたものをそのまま再利用してマイスター科の田村先生・蔣先生が作ってくださいました!

ドリルデザインが特注家具工房のFULLSWINGと共同で立ち上げた「合板研究所」で開発のペーパーウッドは木の単板の間に色についた再生紙を挟みプレスすることで生み出されるカラフルなストライプの小口が特徴的です。

ドリルデザインはICS夜間部の卒業生でもあります。


画像出典: http://www.drill-design.com/work-graphic/paper-wood-2


新しく生まれ変わった地下ラウンジで好きなスツールに腰掛けながらデザインを考えたり、一息ついてリフレッシュできたり、楽しく食事ができるような場所なんかに使ってくれたら嬉しいですね!