インテリアアーキテクチュア&デザイン科Ⅱ部|建築・インテリア・家具の専門学校ICSカレッジオブアーツ

ICS JOURNAL

  • 照明ショールーム授業

    2014.07.03

    インテリアアーキテクチュア&デザイン科Ⅱ部

    夜間部の7月最初の授業は1・2年生合同での照明のショールーム見学でした。
    見学先は、株式会社モデュレックス(ModuleX Inc.)様です。

    夜間部なので授業時間は当然夜からなのですが、遅い時間からの見学授業にも関わらず快く受け入れていただいており、毎年実施していただいています。ありがとうございます!

    今回レクチャーしていただいたのは、ライティングデザイナーの熊坂 昭一先生です。
    レクチャーのテーマは「光の機能について」です。

    NIN_140702_01.jpg

    まずはランプの種類についての説明です。

    世の中で広く流通している光源は、大きく分けて白熱灯、蛍光灯、放電灯、LEDの4種類です。これらの光源の特徴や違いを実際の光源を見せていただきながら解説していただきました。

    ちなみに、火を使わない人口灯は約200年前に発明され、人類初の人口灯は”ガス灯”でした。その後、”白熱灯”→”蛍光灯”→”LED”と発明されていきました。不思議な事に約60年ごとに新たな人口灯が開発されてきたそうです。そして次世代の照明として期待されているのは有機EL照明だそうです。

    ランプの種類を学習したら、次は光の効果についてです。
    光を機能として捉え、明かりを効果的に使用し空間を演出します。

    地明かり(全体をまんべんなく上から照らす基本となる灯り)やウォール(壁を照らす灯り)、ピックアップ(対象のみを照らす灯り)などの光を組み合わせて効果を見せていただきました。

    光の強さを、地明かり=1、ウォール=2、ピックアップ=5の比率で使用すると、空間が効果的に演出できるそうです。

    NIN_140702_02.jpg

    こちらは光を計測器で測定しています。
    実際に光を調節しながら実例を見せていただいたので、その効果は一目瞭然でした。

    それから『色温度』について。

    みなさんは、色温度という言葉をご存知ですか?
    色に温度とは不思議な感じがするかもしれません。

    むずかしく言うと、光の色組成を絶対温度で表示したものです。
    つまり光の色を温度表示したもので、単位はケルビンといいます。
    色温度が高くなると青っぽく感じ、色温度が低くなると赤っぽく感じます。

    光の色温度によって色の見え方の違いを見せていただきました。

    NIN_140702_03.jpg

    光が当たっているテーブルは同じ色ですが、色が違って見えませんか?
    写真奥が色温度が高く、手前が低くなっています。

    次にテーブルにいろいろな色の布を敷いて光の見え方の違いを見てみます。

    NIN_140702_04.jpg

    NIN_140702_05.jpg

    NIN_140702_06.jpg

    NIN_140702_07.jpg

    それぞれの色も光によって見え方が違って見えるのがわかると思います。

    お店で気に入った色の服を買っていざ着てみたら「思っていた色と違う!」という経験、みなさんもありませんか?これは、ショップの照明と違う色温度の光で色を見た時によく起こる現象です。

    日中の太陽の色温度は5500K程度ですが、天候の状況により多少前後します。曇天では6500K、晴天の日陰では7500K、晴天の青空では12000K程度です。人口灯では白熱灯は2800K、蛍光灯では4200K程度になります。ちなみにロウソクの炎は2000K程度です。

    では、同じ色のものを違う色温度ではどう見えるのでしょうか?

    NIN_140702_08.jpg

    これは白い陶器のコーヒーカップです。

    写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、奥の高い色温度では冴えた感じ。手前の低い色温度では、暖かみのある色に見えます。好みにもよるかもしれませんが、カフェなどでは低い色温度の暖かみのある照明の方が、リラックスでき寛げます。

    NIN-140702_09.jpg

    次にバカラのグラスでも試してみました。

    クリスタルのガラスは色温度の高い冴えた光の方が、より一層ガラスがきらめいて見えました。スワロフスキーなどのショップでは、もっと高い色温度の照明を使用しているそうです。

    学生達はデザインの課題でも照明計画まで考えますが、こうして光源の種類や色温度まで具体的に考えることはほとんどありません。(できればそこまで考えてもらいたのですが…(^-^;))今回学んだ事はこれからの課題や将来仕事に就いた時に、絶対に必要となる事が理解できたと思います。

    最後にライティング体験をさせていただきました。

    学生達は今日の見学にあたり、各自が光を当ててみたいものを持参していました。
    それを、3つのグループに分かれて、照明を選び当ててみるというものです。

    NIN_140702_10.jpg

    NIN_140702_11.jpg

    各グループ、持参したものをどのようにディスプレイするか考えます。
    ディスプレイが決まったら照明を当て、見せ方を考えます。

    熊坂先生は各グループをまわり、アドバイスをしてくださいました。

    NIN_140702_12.jpg

    では、完成した作品を見てください。

    チーム:A『真夏のコスメ』

    NIN_140702_13.jpg

    チーム:B『失恋』

    NIN_140702_14.jpg

    チーム:C『砂漠の大発見』

    NIN_140702_15.jpg

    いかがでしょうか?
    短時間で即席チームでの制作ですが、みんな楽しんで体験していました。

    今回の見学でより照明に対する知識が深まったと思います。これからはもっと照明に対して高い意識をもって、空間デザインをしてもらいたいと思います。

    ▼ 株式会社モデュレックス
      http://www.modulex.jp/

    夜間部担当:まつもとさくら

  • 色彩授業

    2014.06.20

    インテリアアーキテクチュア&デザイン科Ⅱ部

    インテリアデザイン科Ⅱ部1学年の色彩の授業をご紹介します。

    今日の授業は、日本カラーデザイン研究所の「イメージスケール」を使った色彩分析です。
    3色配色されたものを言語(イメージ語)別に2軸上にプロットしてイメージスケール上にあてはめてゆきます。

    担当は日本カラーデザイン研究所の稲葉先生です。

    NIN_1_1.JPG

    分析作業はグループごとに行われます。

    NIN_1_2.JPG

    稲葉先生チェック中!

    NIN_1_3.JPG

    グループで話し合いながら配色をプロットしてゆきます。

    NIN_1_4.JPG

    NIN_1_5.JPG

    横軸は、
    WARM(左)には赤やオレンジなどの暖色系
    COOL(右)には青や青緑系などの寒色系が置かれています。
    縦軸は、
    SOFT(上)方向にベリーペール、ペールなどの淡いトーン
    HARD(下)方向にダークグレイッシュ、ディープなどの暗いトーンがあります。

    イメージスケールは言語と色、配色が同じ尺度上でプロットできるシステムなので、
    言語(イメージ語)を手掛かりとすることで、色と言葉に限らず、
    他の様々な事象(インテリアエレメント、ファッション、他)を同じフィールドで
    比較・分析することができるのだそうです。

    まさに、インテリアデザインやコーディネートを行う上での色彩計画に最適な
    システムですね。

    教務部/品田