スクールライフ

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50年目の作品展。

ICSは今年、創立50周年を迎えました。
約半世紀という歴史を記念し、9/20(金)~9/26(木)まで、「ICS 50th Anniversary Week」と題し、特別イベントを行なっています。

柿の木坂校舎では「これまでの、そしてこれからのインテリアデザイン」をテーマに、ICSの卒業生・講師、そして在校生による作品展を開催中。
このブログでは、今回の作品展を迎えるまでの奮闘ぶりをご紹介しようと思います!

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展示会場は、学内で実施されたデザインコンペで選出されたデザイン案を、在校生たちの手で作り上げたものです。

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▲デザインコンペの審査風景


デザインコンペの最終審査に残ったのは10作品。最終的に選ばれた2作品を統合して、展示会場という1つの作品を作ることになりました。
2チームに属するデザイナーが、何度も何度も協議し、施工に向けた実施設計を進めて行きました。
実施設計は、普段学校で行なわれているデザイン課題では経験する事のできない体験です。実際の現場で活躍されているプロの先生の指導のもと、模型等を使いながらディティールを決定して行きました。
 
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▲模型によるスタディーとチュートリアル指導

まとめ上がった最終の実施設計案を、再び学内でプレゼンテーションを行ない、いよいよ施工に着手して行きます。
施工を担当するインテリアマイスター科の学生にも、デザインをしっかりと理解してもらうためにプレゼンを実施。デザイナーと施工者の間で、しっかりとコミュニケーションを図ること。これがとても大事なことなんですね。

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▲学校関係者へのプレゼンテーション
 
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▲インテリアマイスター科の学生とミーティング


これらの過程を経て、いよいよ施工開始です!
まずは、1Fのギャラリーやリソースルームのスペースを片付け、施工範囲を確認します。

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▲リソースルームの整理


地下の工房では、材料の切り出しを開始します。
インテリアマイスター科1年生の施工着手初日ということもあり、同学科卒業生の石川さんをお招きし、後輩への指導にあたっていただきました。

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▲材料の切り出し開始


並行して、会場の天井にも施工を行ないます。
オーガンジーという薄手の布を、会場中の天井に張り巡らせるという、とても大掛かりな作業です。

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▲布の施工も同時にスタート


続いて、壁です。
展示壁となる針葉樹合板を、本棚に取り付けて行きます。
下地をしっかりと作りながら、本棚が全て隠れるように合板を取り付けて行きました。

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▲壁下地の取付

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▲針葉樹合板で本棚を隠します


次に、展示枠として使用するフレームの部材準備です。
部材のほとんどは、シナ合板を積層させて作成して行きました。同じ幅の材料を大量に準備し、貼り合わせて行きます。とても根気の必要な作業ですね。

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▲シナ合板を同じ幅に切り出したところ

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▲木工用ボンドを使って貼り合わせます


フレームの部材を作成している頃、針葉樹合板で作成した壁は白くペイントされていました。真っ白な壁は、清潔感に溢れていて、とても気持ちが良いです。

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▲展示壁面を白くペイント


天井にも順調に、オーガンジーが張り巡らせて行きます。

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▲一列に延びて行くオーガンジー


フレームの部材が出来上がったら、組み立てに入ります。まずは幾つかの代表的なパターンから着手します。
今回考案された展示フレームは、展示作品のサイズによって組み替えが容易にできるよう、ほぞ穴とビスを組み合わせて構成したものです。応用が効くデザインという訳ですね。

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▲ロの字型に組み立てたパーツに、ビスを通すための穴をあけます

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▲ロの字型はこのフレーム展示システムの基本形となるため、大量生産!


布の作業もいよいよ佳境に入ります。
[紡ぐ]形を表現するために編み込まれた布を垂れ下げ、エントランス部分の空間を魅力的な構成になるよう、何度も何度も現場でスタディーを繰り返しました。それでも試行錯誤しながら、最終形へとまとめて行きます。

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▲編み込まれたオーガンジー
 
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▲エントランス空間で、スタディー中


また、エントランス空間には、布にサインを表示させる案を採用しました。
作品展のタイトルや、フロアガイドのサインを施すため、インクを流し込むためのマスキングを施すという、非常に緻密な作業を根気強く行いました。

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▲布にインクを流し込むためのマスキング作業

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▲作品展タイトルのサインが、布に浮かび上がります


地下の工房で組み立てられたフレーの部材を展示会場に移し、いよいよ現場での組み立てが始まります。
展示作品のサイズや空間表現、作品の雰囲気に合わせて、展示フレームの配置も含め微調整を行ないます。

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▲ほぞ穴への差し込みと、ビス止めによる組み立て

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▲展示作品の大きさや雰囲気を考えながら、ポジションを調整


最後に、作品を展示フレームと展示壁に取り付けて完成です。
作品の雰囲気や色合いなども考慮しながら、展示の配置を決定して行きます。

模型や家具などの立体作品との組合せなども意識し、すべての作品にとって最適な展示場所・方法を、最後まで妥協する事なく議論し、展示空間を完成させて行きました。

出展者の方々にもご協力頂き、立体作品を並べて完成です。

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▲作品を全て広げ、見比べてから展示の順番を検討

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▲展示の高さも、すべて整えます

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▲位置が確定したら、インパクトドリルで取り付け

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▲出展者ご本人にも、立体物の展示作業を手伝って頂きました



こうして、およそ一ヶ月半の準備期間を経て、展示空間は完成に至りました。
期間中、お越しになれない方々のために、少しだけご紹介!

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▲エントランス空間

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▲1Fステージ上

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▲ギャラリー側

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▲学校のロゴ越しに見る、リソースルーム側

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▲リソースルーム側_その1

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▲リソースルーム側_その2



いかがでしたでしょうか!?

在校生が中心となり、講師そして卒業生が協力しながら完成されたこの展示空間。
「これまでの、そしてこれからのインテリアデザイン」というテーマに、最もふさわしい空間となりました。

今回の作品展が、インテリアデザインに対する考え・思いを高める機会となってくれたら嬉しく思います。


最後にご紹介する写真は、エントランスの奥側に用意された空間です。
この作品展の開催にあたり、関わったすべてのメンバーの想いが詰まった、「親愛なる皆様へ」のメッセージが飾られています。

この空間で発せられるメッセージ、ぜひ会場で受け取ってください。
皆様のご来場を、心よりお待ちしております。

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2013年9月23日 12:46に投稿されたエントリーのページです。

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