インテリアデコレーション科

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2015年7月 アーカイブ

2015年7月 1日

「終の住処」究極のダンボールハウス ワークショップ

 本日のデコレーション科2年生の理論授業は、特別講師をお招きしてワークショップが行われました。ゲスト講師は川添善行(かわぞえ・よしゆき)先生(東京大学 准教授)です。ワークショップのテーマは「終の住処(ついのすみか)」。

 1限目は、川添先生による全体講義がありました。講義では、日本の現代都市とこれからくる未来社会をつなげたお話と、今日のテーマとつながる先生の作品をご紹介いただきました。
 日本が歴史上初めて迎えるであろう、人口減少社会。その社会で求められることを具体的に思い描くことから始まります。生きる空間とお墓は相対する空間ですが、それを知ることは生きる空間を考えることになる。日本各地のお墓について研究されたお話や、実際に先生が設計されたお墓の事例をご紹介いただきました。

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 コロンビアの刑務所跡地に公園図書館を設計したプロジェクトと、岩手県大槌町で屋台を設計して被災地を盛り上げるプロジェクトの事例から、建築がその場に住む人々に与える影響をご説明いただきました。建築の出来上がっていく姿が近隣住民に安堵感を与え、明かりの元に集まる人々に笑顔がみられるようになりました。建築を通して実現できることがいろいろあることを教えていただきました。


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 講義の終わりには、川添先生とご息女の愛読書「少年と木」を読み聞かせしてくださいました。絵本に出てくる、りんごや葉、枝、幹、切り株をデザインの姿に例え、りんごではなく切り株のような何かを作れるのが大事だとおっしゃいました。これが今日の課題制作にどう影響していくのか楽しみです。

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 15分の休憩を挟んで2限目〜4限目までは、3〜4人構成で6つのグループに分かれ課題を進行していきます。課題内容はダンボールで実物大の、それにふさわしい美しさを有した「終の住処」の制作です。まずはダンボールハウスで暮らす住人の設定と、そこに至るストーリーをできるだけ具体的に考えます。若い学生にとってあまり身近ではない、人生の最後を迎える時の住まいを想像するのです。それは死を意識することであり、死に方の話にもつながるでしょう。重いテーマですが、意見を出し合い、絵本作家さながらにグループごとにストーリー展開を練っているようです。

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 本日は川添先生の助人として、川添研究室に所属されている伊藤遼太さんと小南弘季さんにこのクラスの制作をサポートしていただきました。修士課程のお二人は、時間の管理や制作方法、ロジカルな視点を含めグループごとにとても丁寧に指導されています。


 発表のタイムリミットは17時。並行して別課題のデザインチュートリアルも受けながら行うのでほぼ3時間で仕上げなければいけません。大まかな方向性が決定してからは制作班と文章班で分業するグループが多いようです。


 いよいよ発表。どのグループも、まるで映像が浮かんでくるようなストーリー展開で、短いストーリーでも「終の住処」の住人に感情移入できました。絵本の読み聞かせが影響したのでしょうか。

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 発表では、先生方が実際に「終の住処」に入って入念に空間を確かめます。学生の発表後、サポートの2名による補足説明があり、CT(理論チュートリアル)担当教員の佐々木高之(ささき・たかゆき)先生、最後に川添先生の講評をいただきます。移動型の作品やカーテンの出入口がついたもの、土の中にある設定、光や音を考慮したものなど、作品はさまざま。死を「自由になること」「浄化されること」「癒し」ととらえ、住処の使用後について考えられている作品もありました。どの作品も高評価をいただけて学生たちも満足げな様子。

 川添先生がおっしゃるには、実物大のモデルケースを体験することで生活する人を意識しながら設計する体験ができ、人に対する想像力のトレーニングになるそうです。実りある1日を過ごせましたね。本日は「仲間」となったクラス全員で打ち上げまで企画されており、参加した学生で盛り上がりました。最後の最後までエンターテナーであられた川添先生、素晴らしい体験をありがとうございました‼︎

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 このワークショップを発案した担当教員の白佐立(はく・さりつ)先生が、これまた同じ短時間で作品をまとめA5冊子を作ってくださいました。学生に負けず、いつもパワフルです。

2015年7月 3日

心引き締まる、マナー講座。

 「みなさん、ジェムの意味をご存知ですか?」

 この一言から始まった本日の「マナー講座」。お越し頂いた特別講師は、株式会社ツリー・オブ・ジェムズの今村道子(いまむら・みちこ)先生。「ジェム=宝石」という意味なのですが、ますます輝く宝石になれるように、入学後三ヶ月が経過したデコレーション科とインテリアマイスター科の1年生は、今日の講座でマナーを身につけ社会人に備えます。

1. マナーの基本の『キ』
2. 挨拶(あいさつ)の仕方
3. 電話対応
を教えていただき、最後に名刺交換を練習するスケジュール。


 マナーとは、相手を不快にさせない為のものです。お客様と面した時や、会社の先輩や上司に対してのコミュニケーションマナー。色んなマナーがありますが、全てに共通する基本を教えていただきました。

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 第一印象は見た目で9割決まると言われており、身だしなみはとっても大事! 子供の時から教えられている、ハンカチを持ち歩くことや爪をきれいにすることはもちろん、服装や髪型に気配りを。女性はお化粧をしているのが基本となります。おしゃれをする為ではなく、身だしなみを整える、その違いを意識できるようになることが第一歩ですね。 

▼爪の長さをそれぞれCheck! 男性は? 女性は?
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▼続いては挨拶の仕方です。美しいお辞儀をやってみましょう。
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 挨拶をする時は表情も大切です。自然な笑顔は眉(まゆ)を動かすことが大事だとか。「眉をあげてみて」「え〜、動かない?!」そんなやりとりも見られました。顔の筋肉も意識して動かす訓練が必要なのですね。口角(こうかく)を上げやすい言葉として、「ミッキー」「ラッキー」「ウィスキー」とは昔も今も変わらない相言葉です。


 「クッション言葉」も学びます。「ご迷惑をおかけいたしますが」や「お手数ですが」など、柔らかく内容を伝えるための会話術の一つですが、みなさん、いくつ思い浮かびますか? 早速これらを使って電話の対応を練習してみます。

▼先生が配ってくださったカンペを見ながらですが、隣のクラスメイトと練習です。
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 留学生も多く在籍する我が校ですが、日本で就職する際には必須のマナーですので、皆、真剣にがんばっています。


 最後に相手に失礼のない名刺交換の方法を学びます。どんな名刺入れがよいのか、名刺のしまい方や渡し方など。ルールを知っていると自信をもって初対面の方にも接することができますね!

▼全員で練習です
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 何度も練習した甲斐(かい)あって、皆、表情に自信が見られるようになっています。女性たちは、「可愛らしさ」を十分持ち合わせていますので、今後はビジネスとしての「笑顔」や「気づかい」を、日々の生活でさりげなく出せるように学校生活を充実したものにしていきましょう。男性たちも負けずに、りりしい挨拶を期待しています!

▼短い時間ながら大切なことを、たくさん教わったマナー講座でした。今村先生、ありがとうございました!
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2015年7月22日

DECO2 卒業研究中間発表

研究テーマ「1つの素材/工法を知り抜く」


 デコレーション科、マイスター科2年生の合同授業をご紹介します!! 本日は理論授業の最終段階、"卒業研究"の中間発表でした。

▼プロジェクターを使った中間発表。
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 卒業研究は、この後行う卒業研究制作へ結びつく研究レポートを提出する授業です。今年のテーマは昨年に引き続き「1つの素材/工法を知り抜く」がテーマです。インテリアデザインの要(かなめ)となる仕上げ材について、自分の気になる素材、もしくは工法を選び、じっくり調査します。

─課題表の"概要"より一部抜粋─
インテリアデザインの魂は、仕上げの素材や工法に宿ると言っても過言ではない。
インターネットの検索で手に入る平板(へいばん)な情報を「知る」のではなく、自分自身で「体験」する。 


▼"光の研究"
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 この研究では、文章としてレポートを書くだけでなく、実際の製作現場に足を運び、取材や体験を通して自分なりの理解と考察を交えていきます。10月に予定されている最終プレゼンテーションでは、自分がたどり着いた素材の実態について、作成したサンプル(見本)と共に発表します。特別ゲストにお越しいただいて、数名の先生から講評を受けます。


▼すでに体験してきたサンプルや、見本を用意してきた学生も。先生から次の工程をより具体的にアドバイス頂けます。
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▼"日干しレンガと和の素材についての研究"
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 留学生も含め、日本でなじみのある素材に注目している学生が多く見受けられました。モノづくり日本の将来をになう学生たちです! これを強みに海外で活躍する学生もいるかもしれません!!

▼"漆(うるし)の研究"
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 発表を終えた学生は、文献からの研究では引用書籍などもきちんと記載して紹介を行うことや、夏休み中に行える次のステップを先生にアドバイスしていただきました。


 マイスター科の学生は、製作に関わる部分は専門的にとらえる調査ができているので、それの応用と自分の見解をさらに磨く事を目標に。デコレーション科の学生は、空間にどう利用できるかという視点から素材をリサーチしていて、研究目標もはっきりしているので、実際に製作の現場に足を運び試作を行い最終発表に取り組むのが目標のようです。


「この授業で深く調べた時間と知識は、とても貴重なアイデアの引き出しになることと期待します」との先生のお言葉。


 例外として、「間取り」「BARカウンター」「(超芸術)トマソン」といったユニークな研究を行っている学生もいました。夏休みを利用してさらに深みを持った個々の考察が出てくることと思います。最終発表が楽しみです!

▼"トマソン"についての研究(「建築物に付着して、美しく保存されている無用の長物」のこと)
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事務管理室 GE

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