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『くさる家に住む。』を出版しました!

こんにちは。インテリアデザイン科II部10期生の平山友子です。現在、フリーランスのライターとして、『住む。』などの雑誌を中心に活動しています。


今年の2月に、私にとっての3冊目の著書『くさる家に住む。』(共著)を出版しました。変な書名ですが、欠陥住宅の本ではありません(笑)。 「くさる」には、「朽ちる」、「発酵(熟成)する」、「鏈る(つながる)」という意味をこめています。これまで、たくさんの住宅を取材させていただいて、住宅の価値は性能や意匠だけで判断できるのだろうかと、ずっと疑問を感じていました。その思いは、東日本大震災後で潰されたり流されたりした家を見てますます強くなりました。この本では、住み続けることで、人も家も熟成していく10の事例を取材しています。自給自足的な暮らしや、これからのコミュニティのあり方を予見させる関係性、環境共生の知恵など、少しずつでも実践したくなる勇気が湧いてくる本になったと思います。


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文科系の大学を卒業してICSに入学した頃は、建築が好きという漠然とした認識しかありませんでした。建築の何が魅力なのか、私なりの確信が持てるようになるまで、ずいぶん長い時間がかかったように思います。それでも、ユニークな先生方からC・アレグザンダーや象設計集団について教えていただいたことは、今日に至る歩みを導く磁石となったように感じています。


1年半の期間はあっという間でしたが、文章で建築に関わっていこうと心を決めることができました。卒業後は、建築の出版社から編集プロダクション勤務を経てフリーランスに。その過程で、若い職人さんたちの取材をしたことで、私にとっての建築の面白さが見えてきたように思っています。つくっている最中も完成後も、建築というプロセスに興味が尽きません。面白さの核にあるのは、建築と人、人と自然、自然と建築の関係なのでしょう。
ICS時代は、夜間の授業が終わってから、クラブ活動と称して仲間と飲んでは熱く語り合っていました。その頃に自分の中に蒔いた種が、30年近くを経て枝葉を広げている感触があります。


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【プロフィール】
平山 友子(ひらやま・ともこ)
インテリアデザイン科II部10期卒業
かなもじ家 代表/ライター
1960年生まれ。ICS卒業後、商店建築社に入社。その後、編集プロダクションを経て1981年に独立。『住宅建築』『コンフォルト』『日本住宅新聞』などの取材記事を手がける。主な著書に『安全靴とハイヒール 建築現場で働く女性達』(現代書館)、『三代もつ木の家を直営でつくる』(共著・エクスナレッジ)などがある。
メールアドレス hira-tomo@celery.ocn.ne.jp


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2013年5月22日 16:52に投稿されたエントリーのページです。

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