卒業生

« ミラノ サローネのフォーリ サローネに出展します! | メイン | 「たちつて☆トイ」の作品展を6月2日(木)~21日(火)まで開催しています! »

留学先のデザイン事務所での実務経験をおすすめします!

こんにちは。インテリアデコレーション科31期卒業生の宮島司です。

2008年に英国国立ノッティンガムトレント大学のインテリアアーキテクチャ&デザイン科2年に留学編入。2009年から現在まで、同大学のインターンシップとして、ロンドンにあるインテリアデザイン会社「Johnson Naylor」で働いています。

ICS入学当時の僕は、建築やインテリアデザインの知識はまったく持ち合わせておらず、ただ空間をデザインしてみたいという好奇心だけがあるばかりでした。
技術面でも、図面を見たことがあるのは、不動産広告の間取り図くらいしかありませんでした。
入学当時の同級生たちはと言えば、すでに建築の知識を多く持った人や、実務経験のある人、工業系高校卒で図面の描ける人、そして僕みたいに初歩の人と、スタート地点はバラバラでした。

しかし、2年間の短い在学期間でありながら、学校の活用しだいで大きく変わるチャンスがICSにはありました。
というのも、ICSには第一線で活躍している講師や、インテリアデザイン知識の図書館とも言える教授、色のスペシャリスト、CAD&CGのプロと、インテリアデザインを学ぶ上で恵まれた環境がそろっていたからです。 この講師陣を大いに活用(いい意味で!)し、自分の作品制作に協力してもらい、2年間という限られた短い時間でインテリアデザイナーとしての大きな一歩を踏み出すことができました。

ICS卒業後の2年間、日本の商業デザインをメインとする事務所でアシスタントデザイナーとして実務経験を積みながら、同時に在学中からの夢であった海外留学に向けて英会話スクールへ通った僕は、その後、やはり兼ねてからの夢だったニューヨークでの英語習得と異文化とのふれあいを目的として、半年間の語学留学を経験しました。
ニューヨークには様々な国から様々な人種が集まっていて、人が、街が、ものすごくパワーを持っており、とてもいい刺激になりました。

この海外留学では、語学だけではなく、異文化とのふれあい、様々な人種との出会い、また海外で生活したことで改めて気付いた日本の文化など、僕が得られたものは数知れません。
ニューヨークで出会った多くの人々は、今でも連絡を取り合ういい仲間たちです。

ニューヨークから帰国後、2008年に英国国立ノッティンガムトレント大学のインテリアアーキテクチャ&デザイン科2年に留学編入しました。
ノッティンガムトレント大学では、ICSと同じチュートリアル形式でインテリアデザインの課題を進めていきますが、もちろんイギリスの大学ですから、すべての授業が英語です。
この英語の授業、チュートリアルやプレゼンテーションは自分のインテリアデザインなので比較的慣れやすいのですが、論文にはとても悩まされました。論文はアカデミック形式で、普段の生活で使っている英語とはまったく異なる正式な英語を使わなければならないのです。
また、インテリアデザインの課題でも、日本ではあたりまえのことが、イギリスでは始めから説明しなければなりません。例えば、四季の移ろいや情景など、日本とイギリスで大きく異なる点があるからです。

現在、僕は、ノッティンガムトレント大学のインターンシップとして、ロンドンにあるインテリアデザイン会社「Johnson Naylor」で働いています。
イギリスの大学では、多くのアート系学部が、2学年と最終学年との間にサンドウィッチコースのplacement year という企業研修を設けており、学生は実際に企業でインターンシップとして実務を経験するのです。

このインテリアデザイン会社は、ハイスタンダードクラスのペントハウスを含むアパートメントの内装設計や、それにともなうマーケティングサイトの制作を行なっており、大型商業ブランドのMark and Spencerなどのクライアントを持っています。
在籍する20人ほどのデザイナーの約半数がイギリス出身ですが、他はドイツ、ポーランド、コロンビア、香港出身など、国際色豊かな職場です。

この会社の就業時間は午前9時30 分~午後6時なのですが、1時間の昼休み以外に夕方の4時に紅茶を飲みながら雑談をするティータイムがあります。また、大きなプレゼンテーションの前日などには残業をする場合もあるのですが、それでも午後8時や9時には退社します。およそ日本では考えられない就業形態ですが、仕事のペースもかなりゆっくりで、みんなでデザインについて意見を出し合う時間があったりと、とてもいい環境だと思います。
また、新しい建材や照明などの製品サンプルの説明にサプライヤーがオフィスを訪れたり、彼らのオープニングパーティーに招待されたりと、いつもにぎやかな雰囲気です。

外国で生活をし、学校へ通うというのは簡単なことではありませんが、その中で得られる経験や出会った人々は、今の僕にとってかけがえのないものになっています。

みなさんの中にも、留学を考えている人も多いと思います。
留学するのであれば、ぜひとも勉強だけでなく、できるだけ多くのことを経験してください。できれば、留学先のデザイン事務所での実務経験をおすすめします!
絶対にやりたいこと、今しかできないことなど、大きな夢をぜひともかなえてくださいね。


 

宮島 司 【プロフィール】
宮島 司(みやじま つかさ)1981年生まれ
インテリアデコレーション科31期(2004年3月)卒業
英国国立ノッティンガムトレント大学/インテリアアーキテクチャ&デザイン科3年 在学/インターンシップにてJohnson Naylorに所属
インターンシップ所属先ホームページ http://www.johnsonnaylor.com
メールアドレス
(business) tsukasa.miyajima@johnsonnaylor.co.uk
(private) camel81jp@hotmail.co.jp

 

【主な代表作】
※画像をクリックすると拡大します。

photo photo イギリスを中心にヨーロッパ、中国へ展開している大型スーパーマーケット。現在では、食料品、生活雑貨だけに限らず、衣料品、家具へも展開。
photo photo photo
ロンドン、ドックランド地区の高層アパートメントのマーケティングサイトデザインとプレミアム仕様のアパートメント、ペントハウスのデザイン。(写真はマーケティングサイト)
photo photo photo
ロンドン中心部、リージェントパーク沿いのアパートメント。レセプションエリア、ペントハウスのデザイン。(写真は左からペントハウスのキッチン、リビングルーム、マスターベッドルーム)

2018年2月

        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      

About

2010年4月27日 11:41に投稿されたエントリーのページです。

ひとつ前の投稿は「ミラノ サローネのフォーリ サローネに出展します!」です。

次の投稿は「「たちつて☆トイ」の作品展を6月2日(木)~21日(火)まで開催しています!」です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。