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田邊 敦子 インテリアデザイナー
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Atsuko Tanabe
インテリアデザイナー 子どもの笑顔が、涙が出るほど嬉しかった。
インテリアアーキテクチュア&デザイン科II部第24期生。 |
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両親が建築家とインテリアデザイナーという家で育った田邊さんにとって、デザインは日常の一部としてごく自然に身についたことのようだ。美大の先生もしていた母親の研究室で助手のお姉さんに遊んでもらったり、そんなふうに暮らしてきたから「デザイナーになるんだ」といったがむしゃらさもなかったという。中・高校が女子美術大学の付属校で、大学が武蔵野美術大学。卒業後はグラフィック、ディスプレイ、WEB、ガーデニング、フラワーアレンジメントなどさまざまなデザインの仕事を経験してきた。普通ならばたしなめられそうな転々ぶりだが、田邊さんの場合は、それが自然な流れだったのだ。
「ずっと身のまわりにデザインの空気があった、そんな感じかな。デザインを特別なことと思っていないんです。普通の仕事で、普通に考えることがデザイン。好きな色彩感覚とか、自分の色使いみたいなことはあるけど、デザインとは、みたいな意識は持っていないですね。 ICSを卒業してから入社したのが、いまつとめている乃村工藝社です。企画と空間デザインの両方を行う部署にいます。ついこの間まで、2年くらいかかって江ノ島水族館のリニューアルを担当してきました。日建設計、大成建設のJV(共同企業体)という大きなプロジェクトで、私が担当したのは、環境計画やサイン計画といった、空間における演出系といったらいいのかな。たとえば、施設の導入部にFRPで波の造形をつくったり、JVですでに設置してある黄色いエレベータにパトライトを取り付けて上下階をイエローサブマリンが往来するような演出をしたり、来館者が溜まるロビー空間の壁に海の生き物たちの絵を描いたり。子供たちがどうやったら喜ぶかといったことをいろいろ考えました。時間と予算に追われてやったら、なんだか無機質な工場のような空間になるんじゃないかと思ったことがあって、低予算でもいろんなことを提案したんです。ジャストアイデア的なことをずいぶん実現してきました。そういうのを具現化するのって結構たいへんなんだ、を実感しましたね。たいへんだったけど、このプロジェクトで私にできることは何かを考えると、子供やお年寄りが喜んでくれる施設にしたいと思ったから、容易な方向に流したくなかったのです。
水族館が完成して、自分がまだデザインの段階でイメージしていた子供たちの笑顔を、壁面や造作物、シャボン玉演出の前で実際に見ることができました。楽しそうに記念撮影している子供たちを見て、涙が出るほど嬉しかったです。 デザインていうのはデザイナーの作品じゃなくて、クライアントや人々とのコミュニケーション装置じゃないかと思うんです。さまざまなモノやコトを見て、体験して、世界観を創って人と共有できるデザインってなかなかないです。いろんなタイプのデザイナーがいていいと思うけど、職人的デザイナーではなく、営業であり、デザイナーであり、プランナーでもあるような、ニュートラルな感覚を兼ね備えたデザインができる人がもっといてもいいんじゃないかと思います。」 |
URL:http://www.nomurakougei.co.jp/![]()
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