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根本 惠司 インテリアデザイナー

根本 惠司
Keiji Nemoto
インテリアデザイナー
好きか嫌いか、自分を見極める。

インテリアアーキテクチュア&デザイン科第5期生。
1947年東京生まれ。ICS卒業後、泉デザイン事務所を経て、1982年タッチダウン設立(高橋敬三と共同主宰)。
1989年根本惠司設計事務所設立。1988年NGS最優秀デザイン賞。
日本インテリアデザイナー協会会員、日本商環境設計家協会会員。

 

 根本さんは、誰に対しても尊大な態度はとらないし、人なつこい表情と話しぶりだが、厳しい人だなと感じさせるものがある。余計なことは言わない、無駄なことは言わない、ほんとうに大事なことだけを言おうとしていることが伝わってくるからだろうか。デザイナーの仕事とはそういうことじゃないかと思う。根本さんは、デザイナーなのだ。無駄を排し、本質を探る。厳しいのは、きっと自分に厳しいのだ。

フィスティバルシティ アウガ
フィスティバルシティ アウガ
ブティック 野毛マリヤ(横浜)
ブティック 野毛マリヤ(横浜)
根本 惠司ポートレート写真

 「ファッションビル、テナントビル、通路動線計画、テナントのデザイン、商業空間の仕事が多いかな。べつに限定してやっているわけじゃないんだけど、やっているうちにそれが得意になって、そうすると頼んでくれる方もあいつは商空間が得意だからってことかな。営業したことはないな。

 自分は職人的なデザイナーでいいと思ってやっている。デザイナーが企画とか事業収支とかまで手を出すっていうのもあるけど、自分はデザインだけやるのがいいと思っている。頼まれれば人を入れて、総合的なプロジェクトを組むことはあるけど、デザイナーが企画書で収支計画をとり繕っても、それって意味があるかな? いろんな商空間を手がけてきたけど、事業がうまくいくかどうかっていうのは、企画書に並べた理屈や数字じゃなくて、いろんな要素が絡み合って潮が満ちるみたいに成り立っていくことだと思うんだ。デザイナーの責任って、数字や理屈じゃないところにあると思ってやってるよ。」

根本 惠司ポートレート写真 新宿高野(そごう横浜店)
新宿高野(そごう横浜店)

タカノフルーツパーラー

 ICSを卒業して以来インテリアデザイナーとして活躍してきた根本さんは、現在、母校の講師もつとめている。

 「学校ってすごいね。ICSの2年間のおかげで、自分が35年もデザイナーでメシを食ってこれたと思うと、こりゃすごいことだよ。自分が先生に向いているか分からないけど、できることをやってみようかなと。学生たちはICSに2年か3年通うわけだけど、その間に何でもいいから、一つでもいいから、世間に出たときに役に立つ何かを身につけさせてあげたい、そんな気持ちで授業をやってます。できるだけナマっぽい話。成功した事例も、失敗したことも。実際の現場は、いいことばかりじゃないんだからね。自分はいいと思ったけど、こんな風にダメといわれたとかね。リアリティーを大事にしたい。

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