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内木 宏志 照明デザイナー
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Hiroshi Naiki
照明デザイナー よし、やっぱり照明デザインでやっていこう。
インテリアアーキテクチュア&デザイン科第25期生。 |
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照明デザインというと、どこか女性的な印象を持っていたのだが、内木さんは男っぽくて、一途で、骨の太さを感じさせてくれる照明デザイナーだ。いつもカットしたクリスタルガラスを持ち歩いている。出掛けるときはカバンに入れて、事務所ではデスクの上に置いたり。シャンデリアの試作で作ったパーツだそうだ。キラキラ光るそのガラスの塊には、反射、屈折、透過、照明の要素が詰まっていると言う。発想の転換とか気分転換をしたいときに眺めるのだ。
「ICSに入ったのは、インテリアデザイナーになりたかったから。当時、デザイナーというのはちょっとしたブームだったのかな。学生も多かったし、世の中はバブル真っ盛りで、リクルートの状況はいわゆる売り手市場でした。就職先の内定を3社も取り付けている友人もいたし、デザイン事務所を選んで就職できるような状況でしたね。 そんな状況だったから、インテリアデザイナーとしてどこかに就職することに不安はなかったのですが、何か引っかかるものがありました。そのときのぼくにとって、インテリアデザインというのは、どこか漠然としていたというのが、あとから気づいたことです。もっと、何かに長けてるというのか、絞り込んだ仕事をやりたいと思っていたようです。 そんなとき、照明デザインというジャンルがあることを知りました。これだ、とピンとくるものがあって、授業の一環で行われる企業研修では、照明メーカーの小泉産業を希望しました。飛び込んでいく感じでした。研修を終えたあとも、アルバイトとして居残って、卒業するときにそのまま就職しました。
ICSの授業の縁で最初から照明をデザインするセクションに就けたというのは幸運だったかな。建築家やインテリアデザイナーのパートナーとして、ライティングデザインと特注の照明器具デザインを担当する仕事ができました。 もう一つ幸運だったのは、そこで『この人みたいになりたい』と思う先輩に出会えたことですね。メーカーの中にいると、やっていることを外に出す前に、会社の中で待ったがかかったりして。そういうのってフラストレーションがたまるんですが、先輩の考え方、やり方に教わったり、励まされたりしました。 でも、やはり外に出たかったのかな。結局会社を辞めました。『照明デザイナーでやっていこう』とフリーになったのですが、その途端に仕事がなくなりました。1年くらい何も仕事がなくて。朝出掛けて、ペットボトルの水と弁当を買って荒川の土手で1日中過ごす日があったり。カッコ悪いと思って、誰にも言えなかったなあ。 そんなとき、ICSの先生に相談しました。やっぱりどこかに就職するか、それともひとりで照明デザイナーをめざすか。そのとき相談に乗ってくれた先生が、『こんな時期だから、ある意味チャンスじゃないかな。やりたい気持ちがあれば仕事は来るよ』と励まされて、『よし、やっぱり照明デザインでやっていこう』と気持ちを新たにしました。それからかな、仕事のオファーが入るようになりました。
学生のときから、照明に絞り込んでデザインをやっていこうと思ってきましたが、最近は照明から発想して空間全体をデザインするという、ぼくなりのやり方でインテリアデザインの仕事もするようになりました。学生時代の引っかかりが解けたわけです。空間づくりって、いろいろ細分化されている面もありますけど、共通言語は空間なんですね。その中で、誰は何が得意かってことだから、得意から全体をすることも可能なんだと、ようやく実感、実践ができるようになりました。 将来的には、照明器具のプロダクトデザインもやりたいと思っています。日本独自のブランドをつくりたい。インダストリアルじゃなくて、プロダクトなものがいい。空間に、インダストリアルなものはない方がいいと思っているんです。そんな自分の発想にかなったプロダクトデザインをやりたいですね。 |
URL:http://homepage3.nifty.com/naiki-design/![]()
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