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井原 正 内装職人

伊原 正
Tadashi Ihara
内装職人
父親の仕事をめざして只今修行中。

インテリアマイスタートレイニー科第2期生。
1981年川崎生まれ。内装業を営む父親の仕事に憧れ、ICSでデザインを理解した上でのインテリア施工を学ぶ。現在、父親の仕事を継ぐために、親方・長谷川 大さんのもとで内装クロス張り、襖張り、床張り等を修行中。「まだまだですよ」と、はつらつと手を動かす毎日。

 

 伊原さんの取材は現場で行った。忙しいのだ。この日も、1、2時間程度は時間をとってもらえるはずだったのが、急な仕事が入って、別の現場にも向かうことになり、手を休めることができないまま取材に応じてもらった。おかげで話を聞くよりも、仕事ぶり、考えていること、思いがよく分かった。職人は、口を動かすより、手を動かしてこその仕事なのだ。

伊原 正 伊原 正 伊原 正

 「父親が内装業をやっていて、子供の頃から仕事をしている姿を見て、大人になったらこの仕事をしたいと、憧れていたんです。手際よく壁紙を張っている姿が格好良く見えたんでしょうね。壁紙って、でかい1枚を一面に張るものだと思っていたんです。そしたら違うじゃないですか。縦に何枚も継いで張っているわけで、あんなにビシッときれいに張れるなんてすごいなと。で、これからの職人は技術だけでなくデザインのことも理解できなきゃだめだろうと思って、ICSを選びました。

 ICSを卒業して2年ですけど、まだまだ修行中です。いまついている親方は、若い親方なんです。29才で、兄貴みたいです。明るくて腕のいい人で、なんでも話せる人です。周りが暇だと言われてる時期でも忙しいですから、評判がいいんでしょうね。

 仕事は、だいたい8時から現場ですね。土曜も休みません。工期がないときは、夜中の2時、3時までやるときもあります。賃貸の部屋だと、明日入居することになったから今日中にやってくれ、なんていう依頼がくることもあるんです。そういうときは、もう根性で張るしかないですね。でも、仕事を早く覚えたいから、忙しいのはありがたいです。

伊原 正 愛用のハケ 伊原 正
伊原 正

 お客さんに『きれいに仕上がったね』と言ってもらえるのが嬉しいです。まったくの駆け出しのときは、叱られることもあって、ここの仕上げがキタナイとか。雑なところは指摘されちゃいますね。これくらいいいかとか、そういうのって分かっちゃうんですよ。壁って平らな一面に見えても、天井や床との接点は結構複雑だったりするんです。ほんとに四角四面の部屋ってないですからね。キワとか梁のとことか、きめ細かい仕事をきっちりやらないと、ぜんぶ仕上がりに出ちゃいます。気が抜けません。」

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