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林 裕輔 デザイナー
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DRILL DESIGN
デザイナー 台車を引いて町を歩くことも、たぶんデザインです。
林裕輔、安西葉子、秦直美によるデザインチーム。3人ともインテリアデザイン科 II 部第23期生。プロダクトデザインを中心に、パッケージデザイン、空間、建築に至るまでカテゴリーをこえてデザインを展開。自らのコンセプトを忠実に発信するためにオリジナルプロダクトの販売も行っている。 |
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ICSで同級生だった3人が、卒業後数年経って、デザインのユニット活動をするようになったのがドリルデザインだ。とてもリラックスした人間関係を感じる。取り組んでいるデザインは、壊したい・穴を開けたいというドリルの名前のとおり前衛的な面と、その穴の向こうに見ているものは穏やかな日常の楽しさを思わせるスローな雰囲気、2面性を感じさせる。
林「国際家具見本市に参加したICSのブースで、怪しげなおじさんに声を掛けられたんです。出展していたダンボールの椅子を商品化してみないか、と。実はその方は、後にタッシェンジャパンの社長になられるデザイン界では有名な方だったんですが。彼に、フランスのセントゥーギャラリーでスツール展をやるから、それに向けて作らないか、と勧められました。1年間、山田ダンボールというところに通いました。結局、商品化は果たせなかった。でも、その1年間がとても嬉しかった。考えて、自分でダンボールを切って、試作して、また作り直して。デザインってこういうものなのか、と。それが、今に通じる大きなきっかけでしたね。」 秦「3人で並んでやるのはどういうことかなと考えると、何かのテーマに対して3人が意見を出していくと考えが対立したり、バラバラになることもあるのですが、そういうときドリルデザインというもう一つの人格を3人が共有していて、そこから見るとどうなるのかな、といった考え方ができる。それが、ユニットを組む理由かな。デザインって、できるだけ多くの意見が入ったほうがいいと思うんです。それをそのままナマでまとめようとするのはだめですけど。自分のものだけど一人のものじゃない。そういうデザインに可能性を感じるんです。」
安西「3人とも、ICSの前は大学に行っていて、林は経済地理学、秦は環境デザイン、私は社会学で、今やっていることとはちょっと違うところにいました。それが、ICS卒業後にデザインの現場に就いてからそれぞれが考えていることで自然に近づき合った、そんな流れがドリルデザインを生んだのかな。 林「売ることもデザインだと思っています。デザイン展のように、メーカーも何も決まっていないところで取り組むこともあるけど、市場とか使う人々を意識しなければものは作れないですから。たとえば、この卓上のクリスマスツリーを作ったとき、最初の年は500個売るために自分たちで台車をひいてショップに販売に行きました。『売る』『買ってもらう』ということの大変さを肌で実感したというか。でもそういうリアルな感覚がデザインすることへのエネルギーになっていると思うんです。」
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