インテリアマイスター科

2016年2月 8日

インテリアマイスター科、2年間の集大成!-その②-

インテリアマイスター科、2年間の集大成!-その②-


先日のご紹介に引き続き、インテリアマイスター科2年生の「卒業研究制作講評」レポート第二弾です!!

発表者は前田くん。
彼は、玄関でスペースを取らない靴の収納がテーマです。
靴に引っ掛ける部分とフレームに磁石がついており、靴を垂直に収納するアイデアを実現。
彼の好きなスニーカーを、ポスターのように飾りたいという思いをデザイン化しました!

▼広葉樹のケヤキと、消臭効果のあるヒノキを使用しています。
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▼先生方からは機能性、利便性をさらに上げるためのアドバイスをいただきました!
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▼販売時のパッケージボリューム(購入者が持ち帰れるサイズ)まで考慮し、コンパクトなサイズ感を実現しました。
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今回いただいたアドバイスをさらに取り込んで、めざせ商品化!!!


続いて、2年生の中で唯一の留学生、徐 超くん。
中国から来日した徐 超くんは、中国の伝統的な椅子のイメージにソファーの機能を合体させ、オリジナルのデザインを生み出しました。

▼とてもきれいな仕上がりです。
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▼もともと中国では「座禅を組むため」の椅子として使われていたサイズで、オリジナルの座面は「木」でした。中国古来の椅子とソファーの融合が、佐々木先生からも高評価をいただきました!
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▼「カッチョイイ!」の一言が出た大竹先生。技術力が非常に高いと、嬉しいお言葉をいただきました。
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卒業後は帰国する予定の徐 超くん。ICSで身につけた技術を、母国で大いに発揮してください!


照明の作品を制作した高野くん。「樹」をイメージしたデザインで、しなやかに伸びる枝のイメージがきれいに仕上がっています。

▼枝の部分に掛ける洋服や雑貨次第で、色々な表情の変化が楽しめそうです。
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▼照明家具を制作する際、電気コードの扱いが悩むところなんだそうですが、デザインの邪魔をせずにきれいに納められている点も、高評価でした!
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自分の部屋にぜひ欲しい!と思える、素敵な作品でした。
高野くん、お疲れ様でした!!


次は会場を地下に移して、細川くんの作品です。
地下テラスは喫煙所として使われていますが、椅子やテーブルがなく不便さを感じていたとのこと。そこで彼の作品の登場です!

▼テラスの壁に沿うように設置されています。
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▼先生方の厳しいチェックが入ります。
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▼この作品も、DIYキット化への展開を図ると面白いとのアドバイスがありました。
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施工の精度をもっと高める必要がある等、色々ご指導をいただきましたが、地下テラスの喫煙所を利用する学生にとっては、嬉しいプレゼントになりましたね!
大切に使わせていただきましょう!!


さて、最後に登場するのは髙橋さんの作品です!
が、インフルエンザにかかってしまい、残念ながらの欠席となりました。
各先生方からの講評は、クラスメイトが動画で撮影。
後日彼女のもとに手渡されることになりました!

▼3Fテラスに設置されています。自然いっぱいの八ヶ岳高原でカップルの方々に利用してもらうことを考えて作ったシンプルな小屋です。
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▼作品は原寸ではなく2割程度小さく作られていましたが、「逆にこのサイズの方がいい」というコメントも。「恋人仕様」にピッタリなサイズ感ですね!
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▼来られなかった髙橋さんの思いを代弁する、田村先生。髙橋さんの姿とは大きくかけ離れますが・・・(笑)
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2×4工法のメリットを活かし簡単に組み立てられるような工夫を投じれば、「海の家」のような季節限定のイベント対応型として大いに活用方法が考えられそうです。
近い将来、八ヶ岳高原が新しいカップルの聖地になるかも!?

全員の作品講評が終わり、先生方からの総評です。

▼佐々木先生:アイデアが面白い学年だった。未完成の部分も見かけられたので、さらにブラッシュアップして精度の高い作品にしてほしい。
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▼野崎先生:先生方からの指摘に対して、今後の取組み次第でいくらでも発展させられる。アイデアを活かすための工夫が見られて良かった。
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▼ショウ先生:アイデアをどう実現していくかが難しい。計画をしっかり立てて、納期との調整をうまくはかるように。
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▼田村先生:時間と労力を惜しみなく掛けられるのは、学生である今だけ。社会人になっても、「いいな」と思ったことをどんどん発展させて、向上していって欲しい。
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▼大竹先生:社会人になっても、「もっといいものを」という気持ちを追及していって欲しい。そうすれば2年後、3年後、必ず形になってくる。
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▼講評を聞く学生たち。集大成の作品制作を終え、本当にいい表情です。良く頑張りました!!
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インテリアの「つくり手」として成長した学生たちの、これからの活躍が楽しみです!
日本のものづくりの担い手として、大いに羽ばたいてください!


広報室・佐藤

2016年2月 5日

インテリアマイスター科、2年間の集大成!-その①-

インテリアマイスター科、2年間の集大成!-その①-


卒業研究制作の完成に向けてICS中が熱気を帯びている中、インテリアマイスター科の2年生はひと足お先に「卒業研究制作講評」の日を迎えました。

2年間という短い期間で、「インテリアをつくる」技術を身につけた学生たちの力作が集まりました!

プレゼンテーションのトップバッターは池田さん。
彼女はナチュラルな風合いを活かした机を制作しました。

▼先生、クラスメイトの前で発表です
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▼一見シンプルな机に見えますが、脚を付け替えると・・・
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▼ローテーブルに変身!
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先生方からは、強度的な部分や安全性の強化をさらに追及する必要があるとの講評をいただきました。
それぞれの弱点を克服すれば完成度が格段に上がるということは、将来性の高い作品だということですね!

続いての発表は臼井くん。
自宅で使う3人掛けのソファーを制作しました。

▼鮮やかな黄色が目を引きます。。
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▼この写真からは分かりませんが、ソファーの後ろに収納機能が!
 佐々木先生、興味津々です(笑)
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▼アイデアは大変素晴らしい!でも、もう少し施工の仕方にこだわろう!
 大竹先生の「もっと良くするためのアドバイス」にも熱が入ります。
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黄色のソファー生地は、臼井くんのお父さんが好きな色だそうです。
誰かのためを思って作る家具は、とても深い温かみを感じます。


続いては、亀井くん。
彼は来年結婚するお友達にプレゼントするテーブルを制作しました。
今はまだ別々に暮らしているとのこと、結婚前と結婚後を想定してデザインされたテーブルです。

▼結婚前のお二人には写真左側が男性へ、右側が女性へプレゼントされます。それぞれが独立して、それぞれのリクエストに応じた機能を発揮します。
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▼結婚したら、2つのテーブルが1つのテーブルに!! 
 友達思いの、素敵なストーリーが発表されました。
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先生方からは、中央のつなぎ目部分にさらに工夫して、「簡単には離れない」というメッセージを盛り込めば、もっと良いのではとのご意見。
さすが、人生経験豊富な先生方からのメッセージには重みがあります(笑)


続いて、進藤くん。
「珈琲屋台」なるタイトルです。
車に乗せて珈琲の移動販売ができるという、いざという時に自分で収入源を得るための強い味方です!

▼ジョイントもでき、スツールとしても機能する、バラエティに富んだ使い方が可能!
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▼現場への持ち運び方法まで考えられています。
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屋外・屋内両用として考えられた作品でしたが、先生方からのアドバイスでは、「屋内型のイベント等で重宝しそうだ」とのご意見。また、DIYキットとしてパッケージ販売も考えられたら面白いと。
進藤くん、大切な収入源のために、さらにパワーアップさせましょう!!


田中くんは、一人暮らしの狭い空間を立体的に、かつ機能的に使えるような大型の作品に挑戦!
「和モダン」を意識し、バランスの取れた空間に仕上がっています。

▼賃貸アパートにもしっくり納まる、現代版・多機能ベッド!
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▼野崎先生からは、「将来的に長持ちさせる工夫」をもっと投じた方がいいとのアドバイス。下の部分を少し開けるだけで、カビも防げるそうです。なるほど!!!
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ハイ、本日はここまで!!
まだ登場していない学生もいますので、続きは次回のブログでご紹介しますね!

それにしても・・・

それぞれの思いが自分の手で形になる喜びって、やっぱりかけがえのないことですよね!
ものづくり日本!
ものづくりインテリアマイスター科!

次回をどうぞお楽しみに!!


広報室・佐藤

2015年12月 8日

2015 「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」出展!

ICSは、今年もインテリアデザインの総合見本市「IFFT/インテリア ライフスタイル リビング」に出展しました。
ICSの出展は、今年で24回目。展示ブースのデザインから施工までを学生が行ない、そこに学生作品が多数展示されました。

今年は、インテリアデザイン科の学生の作品が学内コンペで選ばれ、デザインを進めました。何回も何回もデザインを練り直して、やっと会場の形がまとまり、続いてインテリアマイスター科の学生が施工図を引いて、什器を製作しました。
これらの作業風景をまとめましたので、ご覧ください。

今年の展示ブースは主に三つの部分に分かれています。一つは紅白のICSのモニュメント、一つは真ん中の島の什器、一つは模型台です。下の図面はデザイン初期の3D図面です。この図面を参考にして、インテリアマイスター科の学生たちが施工図を引いていきます。
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マイスター科の学生たちが施工図と見積もりを作成しています。IFFT施工_8977.jpg
施工図が引き終わったら、早速、骨組の組立作業が始まります。
最初は図面通りに必要な部材を切り出します。
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なんとなくICSの「C」の骨組が出来上がりました。
皆さん分かりますか?
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続いては、その骨組の外に3ミリ厚の防炎ベニアを貼っていきます。
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最後はパテでネーラー(ベニアと下地を固定するための頭が小さく目立たない細い釘)の穴や段差を埋めて、乾燥したら研磨を行ないます。
上にクロスを貼るので、下地を真っ平らにしないと表面が凸凹になってしまうのです。
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だいたいの形が出来上がり、1階のワークスペースに移動して、クロス貼りを行ないますが、大きすぎるのでカーリフトで地下から上げ、学校の外を回して正面から入れます。
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今回の什器は結構高さがあるので、脚立に登って、上からクロスを貼っていきます。クロスは薄くて破れやすいので、みんな慎重に少しずつ合わせながら貼っていきます。
IFFT施工_3041.jpg上の写真は巨大なICSモニュメント「I」の部分の製作過程です。
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ここからは、装飾品の紹介です。
今回のコンセプトに合わせて、沢山のキューブを作ることになりました。
写真は工房の隅々に置かれた加工待ちのキューブたちです。
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製作の途中でも、より良い展示ブースを作るために、学生たちはミーティングを何回も何回も重ねます。写真は作ったキューブの骨組に面を貼るか、実際に並べてみて、話し合いをしている所です。最終的には中央の什器とデザインを合わせるために、面を貼ることにしました。
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これは、白塗装して乾燥待ちのキューブです。
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さらに、作者と作品を紹介するキャプション台の角度や大きさも沢山の試作を作り、実際の展示物の隣に並べてみました。みんなでキャプション台の高さや角度、そして文字の大きさまで、沢山の意見を集めて作りました。
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さて、会場での設営風景のご紹介です。
ここは東京国際展示場(ビックサイト)西1ホールです。何もないですが、ここが今回の展示ブースの予定地です。
最初はパンチカーペットを引いていきますが、カーペットを引く位置出しをするために、正確にチョークラインと水糸を併用し、墨出し(位置出し)をしてからパンチカーペットを貼る範囲にカーペット固定用の両面テープを貼っていきます。IFFT施工_6110.jpg
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パンチカーペットを貼っている所です。みんな結構苦労しましたね。。。
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続いて、ICSのモニュメントを正しい位置にセットします。
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真ん中の什器を組み立てた所で、初日の設営は終わりました。

皆さんお疲れ様です!明日はサインを貼る作業と電気工事とパネルの取り付け作業ですよ〜。
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設営の二日目からは主に装飾作業です。レーザー水準器を使って、作品を紹介するパネルの取り付けや、照明器具の取り付けなどを行ないました。
IFFT施工_758.jpgただ模型やパネルを展示するだけではなく、現場で色々と実際に配置してみて、デザイナーとマイスター科の学生で一つ一つの作品が適切な場所に置けているか確認します。
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完成です!!
田村先生、写真の撮影ありがとうございます!
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それでは、完成したICSブースの全ぼうをご覧ください。
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Design by インテリアデザイン科1学年/嘉納 慎、趙 敏持、林 博遠
Set up by インテリアマイスター科1学年/李 彰浩、權 容在、山内 航平、米沢 拓也、和田 雛希
インテリアマイスター科2学年/池田 裕美、臼井 拓実、亀井 湧介、徐 超、進藤 崇貴、高野 朝日、髙橋 祐美、田中 広大、細川 直樹、前田 章伊

デザイナーと出展者の皆さんとインテリアマイスター科の学生たち、お疲れ様でした!!

2015年12月 3日

浅草エーラウンド2015会場設営

先日、SOL Styleさんから浅草エーラウンド2015会場設営手伝いのご案内を頂き、10月28,29日の2日間、展示会の設営に参加させて頂きました。 IMG_7736.JPG 浅草エーラウンドというのは広域浅草エリアをカバーする、ものづくりのフェスティバルで、今年は10月30日~11月1日の3日間に渡り、ものづくりのマーケット、靴や鞄などの展示、街歩きイベントやワークショップなど、様々な催しが行われました。 今年度も会場の構成デザインはICSの卒業生、SOL Styleさんが企画しました。

さて、早速現場実習の風景をご覧ください。

朝9時半から、朝礼を行い、今日の作業内容とKYミーティングを確認します。KYミーティングとは危険予知ミーティングです。今からする作業について、どんな危険や事故が伴うか、最初から頭に予想して、予防の方法を考え、作業を開始します。 続いては、現場の墨出しです。図面を見ながら、各区域の大きさをコンベックスやレーザー距離計を使用し測って、印をつけました。 IMG_7737.JPG
そして、コの字の垂木を組む作業を始めました。直角にする為、合板やスコヤなどの道具を角に当てて、垂直を確認しながら、ビスで固定していきます。 IMG_7741.JPG IMG_7742.JPG 続いては、コの字フレーム同士を繋ぐ作業を行います。高所作業のため脚立を使います。 脚立を正面に向けて作業すべきで事を皆心がけて作業しています。
!!脚立は一番上の段に立たり、またいだりしてはいけないんですよ!! IMG_7748.JPG 初日の作業はここで終わりました。明日はパンチカーペットを引く作業と仕上げ作業になります。 IMG_7752.JPG

~二日目~
二日目も同じくKYミーティングをして、作業を始めます。最初はパンチカーペットを引く作業です。際の両面テープに合わせながら貼っていきます。カーペットは重く、結構ハードな作業でした。 IMG_7758.JPG 一方、出展者の方たちの搬入もどんどん進んでます。まさに時間との戦いです。 IMG_7760.JPG 先日組んだフレームが揺れるため、揺れ止めの垂木を加えることになりました。しかし、長手方向はだいぶ安定して来ましたが、短手左右の揺れはまだ止めていません。皆とデザイナーさんで、現場の状況や使える材料を考慮し、話し合って、両サイドの壁に突っ張り棒みたいなモノを作ることにしました。 IMG_7763.JPG IMG_7787.JPG プロジェクト用のスクリーンも作りました。椅子の張り地のバイトをしている学生さん達が活躍してました。 IMG_7767.JPG SOL Styleさんが開発した ダンボール製展示用什器です。多機能で壁や柱でも使えるし、机の脚でも使えます。すごく良いアイディアだと思います。 IMG_7771.JPG ちょっと見つらいですが、机の天板の下はそのダンボールの什器です。 IMG_7785.JPG 最後は会場が完成した写真をご覧ください。 IMG_7841.JPG IMG_7842.JPG IMG_7843.JPG IMG_7845.JPG IMG_7846.JPG
Design by SOLstyle
Photo by Fumio Araki.zip
以上 次回は東京ビックサイトで行われる「IFFTインテリアライフスタイルリビング」の展示ブース装飾作業です!!

2015年10月23日

素材とデザイン『アクリル』 作品ぎゃらりー

少し前に成りますが、
素材研究の一環で行っておりますアクリルの授業を今年度も行いました!

講師は本校の卒業生でも有り、Delivery Works代表の 俵藤(ひょうどう)ひでと 先生です!!

俵藤先生は「現代手工業乃党」のメンバーでもあるのですが、このhp(ホームページ)には俵藤先生のコラムも載っており、金属・木・アクリル・等々の職人さんがデザインを発信するデザインプロセスや考え方が見え、「ものづくり」に興味の有る人は一度見ると、とっても楽しいと思います!!

さて本題のアクリル授業。
先ずは講義にて先生の作品と、アクリルと言う素材の可能性について解説頂きました。
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写真の作品も私達がイメージしていたアクリルと言う素材の概念を完全に打ち破っています!!
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講義の後は先生の作品の現物を拝見させて頂きました。
やはり現物は迫力があり、先生の「ものづくり」の意気込みがヒシヒシと伝わってきます。
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バーコードの作品は実際にスキャンすると、その作品のメッセージが表示されます。
凄い精度ですよね!
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次は我々が良く目にするアクリルの平板でケースを作る実習です!
セロテープで固定し、接着面にアクリル用の接着剤を流し込み、接着していきます。
次回、奥にあるアクリルのキューブを使い、切ったり削ったりしながら作品を作っていきます。
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キューブを使用した作品の制作です。
先ずは機械の使い方、加工方法についてお話を頂きました。
どの様な工具でどの様に加工するのか、そしてどの様な事故が起こりうるのか、KY(危険予知)ミーティングを行ってから制作開始です!
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ひたすら内側を削ったり
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荒取りした物を研磨したり
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大凡(おおよそ)研磨が終わったらバフで磨きます!!
先ずは先生の お手本。
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テカテカに成って来ました!!
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では学生達の作品をご覧下さい!!
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アロマケース・一輪挿。
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人口の素材と木を組み合わせ。
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おちょこ。
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携帯スタンド。
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丸に近いキューブ。
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まきびし?
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ジュエリーケース
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携帯スタンド
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カップ麺の蓋押さえ「生卵が垂れて行く様子」
チキンラーメンの販促品に使えそうです(^_^;)
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球の反対側に反転した文字を書くことでレンズ効果で文字が大きく見えます。
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以上!
2年生の力作達でした!

2015年10月16日

日研硝子株式会社 工場見学

インテリアマイスター科の素材研修として
日研硝子株式会社様に御協力頂き、ガラスについて講義及びガラス二次加工工場の見学をさせて頂きました。
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まずはじめに代表取締役社長 久保信之 様より、硝子(がらす)の作り方から、特徴等について講義頂きました。
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●硝子って原料は何だか分かりますか!?
主原料は珪砂(けいしゃ)と言う砂なんです!!

●硝子の重量ってどのくらいだと思いますか!?
面積(㎡)×厚さ(㍉)×比重(2.5)で算出します!
よって1m角の厚さ5ミリの硝子板は 1×1×5×2.5=12.5kgとなります!

と、こんな感じで、ものすごく身近に有る硝子ですが、知らない事が沢山有ります! これらをご指導頂きました。

そして営業部長の松尾茂様よりガラスの処理について講義頂きました。
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上の写真の様に硝子と言っても、より透明に近い物や、サンドブラストで曇らせたものなどあり、更に木口(こぐち)の処理を変えるだけでも、色々な表情を表現できます!

下の写真は廃材置き場に有った物ですが、細かく割れているのが強化ガラスが割れた状態のものです。車のサイドウインド等に使われています。強度が有るだけではなく、この様に細かく割れるので、事故等でガラスの破片が突き刺さるような事を防げます。

私は、この割れた模樣が素敵に感じてしまいました。。。
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次はいよいよ工場見学です!
工場でご説明頂いている所ですが、加工待ちの鏡にその風景が写ってたので撮影してみました。綺麗で映ったものなのかどうか解らないぐらいですよね!
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こちらが工場に有る硝子で一番大きなサイズとなります。
フロートガラスの生産工場は炉(ろ)で硝子を溶かしているので24時間365日稼働しており、又この生産ラインは全長800mも有るそうです。このラインの幅が約3.5mなので、長さは長くても幅はこの幅以上の硝子は作れないそうです。
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初めに見せて頂いた機械は硝子をカットする機械になります。
と言っても、実際は表面に傷を付けて、その傷にそって人が割って行きます。
では実際に学生が体験させて頂いたので、その動画をご覧下さい。
硝子動画 

ウオータージャットマシンです!
水に細かい砂を混ぜて、高圧で細いノズルから噴射し、その勢いでカットするものになります! 高圧洗浄機が更に凄く成った感じでしょうか? 分かりますか??
この機械はなんと! 日本に2台しか無いそうです!!
サンプルがいくつか並んでいますが細かな切り欠き等も正確に加工してくれます。
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こちらは切った硝子の木口を研磨し仕上げる機械です! イタリア製!!
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こちらも硝子の木口を研磨する機械ですが、メイドインジャパン!
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イタリア製のものは優しくしっとりした仕上がり感になるそうですが、故障すると修理に時間がかかってしまう様です。一方、日本製はしっかりキッチリとした仕上がり感になるそうです。
どちらの機械も硝子を立てかけて置くと自動で流れて綺麗に成った状態で出て来ます。
でも4面綺麗にしたければ、人が運んで4回機械に入れなおす事になります。重いガラスをこの様に加工することは本当に大変な作業だと思います。
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最終的に製品チェックを行い、綺麗に研磨できていなかったものや、機械に入らないものは人の手で仕上げます!! やはり人の手が万能で素晴らしいのですね!
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これは浴室用鏡の木口にコーティングを行った状態になります。
浴室でそのまま使用すると銀が腐食してしまい、直ぐに色が変わってしまうのでこの様なコーティングを行います。
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硝子に穴を開ける機械です。水をかけながら削り、加工して行きます。
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くりぬいた後の屑(くず)ですが、これも何かに使えそうですね!
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こちらは硝子にラミネートするための部屋と機械です。
この作業はホコリ等の粉塵(ふんじん)を嫌う作業ですので、この様に別室での作業となります。
割れた際に硝子が飛び散らないように透明なシートを機械で貼っていきます。
精度が良すぎて硝子の何方(どちら)の面に貼ってあるか解らないくらいに綺麗に貼られています。
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丸い印の中にホコリが入ってしまった部分が有るのですが、素人の我々では言われても、「言われてみれば有るような気も・・・」と言う感じ。でも、職人さんは直ぐに見つけ、シートを剥(は)がし、貼り直していました。。この様な真面目な仕事が信頼に繋がるのだなと感じました。
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最後にサンドブラストの工程見学です。
これは細かい砂を硝子に吹き付けて模樣を書いたりする技術ですが、この様に社名が入った鏡、見た事有りますよね! 裏から、砂をぶつけて文字の部分のみの銀を剥がし、反射させないようにします。
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削りたく無い部分には、この様にマスキングをし、加工しますと。。
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この様に露出していた部分のみに砂が当たり削られ、模樣が浮き出てきます。
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表から見るとこんなかんじです!
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これが作業風景です。
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小さな窓から覗(のぞ)きながら作業を進めて行きます。
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最後に感想と御礼を一人ひとり発表して終了と成りました。
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最後に、日研硝子株式会社の皆様には、お忙しい中お時間を頂いたばかりか、講義をはじめ我々の見学の為に機械を動かして頂いたりと、本当に有難うございました。

2015年8月27日

国産木材体験ツアー2015「山の樹から家の木へ」

今年度も日光地区木材流通研究会(木流研)主催のインテリアマイスター科研修旅行、
国産木材体験ツアー2015「山の樹から家の木へ」に参加させて頂きました!!
何と今回で15年! 私も年を取るわけです。。。。

 この研修は、木を植えるところから製品として流通するまでの国産木材の流れを、実際の体験・見学などを通して学習し、これにより「材料の生産・流通・価格の関係」「杉・檜(ひのき)のメリット・デメリット」等の国産材の理解を深め、今後、物作りの現場で必要な知識を習得する事を目的としています。

では、今年度の研修のもようをお伝え致します!!

8月5日 AM7:30上野駅集合! レンタカーにて、いざ栃木に向け出発です!!!
残念ながら体調不良で2名の欠席者が出てしまいましたが、その学生たちの為にもいっぱい写真を載せてお伝えしていきまーす!
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鹿沼市の高見林業到着!
さっそく研修スタートです!!
研修の目的や今回の研修スケジュールの確認、山での実習の注意事項等をお話頂きました。
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何とも素敵な景色!! ここから更に山の中へ歩いて移動していきます。
途中、間伐(かんばつ)についてや、昨年の雪害(せつがい)についてお話をいただきながら移動していきます。
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現場に到着! まずは伐採(ばっさい)で使用するチェーンソーについて説明頂きました。
マイスター科の学生は道具好きが多いようで、皆、真剣に聞いています!
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女子も持たせてもらって感動!?
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ジェイソン コンさん! 笑顔(笑。。。
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大径木(だいけいもく)の伐採実習。まずは倒す方向に受口(うけぐち)を作ります。深さは丸太の直径の1/4〜1/3で、角度は30°〜45°。
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次に追口(おいくち)です。今回は、韓国でチェーンソーの使用経験のある、留学生のコンさんが切り進めます。
写真はありませんが、倒す方向をより正確にするために、今回はワイヤーでテンションをかけながら進めていきました。
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伐採動画です。どこまで迫力が伝わるか分かりませんが、何度見ても、この瞬間は迫力があり、また、命を頂いた責任を感じる一瞬です。

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次は高性能の林業機械の見学です。
この機械を使用する事で、間伐作業の時間が一気に縮小出来ます!
材料をはさみ、伐採、枝払い、玉切り、集積をこの1台ですべて一瞬で進めていきます。
しかし、この機械、この先端部分のみでフェラーリが買える金額でございます。。。
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言葉では伝わらないと思うので、またまた動画にてご覧下さい。

木流研お楽しみのカレーランチ!! 齋藤さんの奥様お手製!
サラダのトマトやかぼちゃコロッケのかぼちゃも自家菜園にて収穫された物だそうです!
齋藤さんの奥様、本当にいつも美味しい手料理をありがとうございます!!
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午後からは植付(うえつけ)作業と下草刈(したくさか)りの実習です!
こちらは苗木(なえぎ)の植付作業です! 暑い中、平地で3本植えるだけでも大変でしたが、林業家の皆さんは、斜面で300本も一日に植えるのだそう! 本当に尊敬します。
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掘った土を大切に、他の枝やゴミが入ってしまうと苗木が枯れてしまうので、気を付けて土を戻し、苗木の回りを足で踏み固めます。しっかりと大きく育って欲しいです!
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これは昨年度の学生が植えた木です! ツタにも負けず、しっかりと腰ぐらいまでの高さまで成長していました。
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今年度の学生が植付した木で記念撮影です。
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次は下草刈りです!
最近では機械を使用して行っていますが、危険なので鎌(かま)を使用して行っていきます。
鎌も立派な刃物です、振り回しても他の人に当たらない距離感をもって、かつ刃物の先に身を置かない等の注意を守って進めて行きます。
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間伐でも、下草刈りでも厄介(やっかい)なのがツタです! 手で苗木を痛めないように慎重に解いて行きます。
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無事に林業体験の実習を終え、栃木県の研修施設「21世紀創造の森」へ移動。もう何年もお世話になっていますが、手入れが行き届いていて、何年経ってもきれいな研修施設です。
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さっそく、栃木県県西環境森林事務所の塩田先生に「栃木の林業と森林計画」について講義をして頂きました。
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講義のはじまりに、杉と檜の葉を見せて頂きました。皆さんは、どちらが杉で、どちらが檜か分かりますか?
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答えは、左が杉で右が檜です。この針状の葉が杉。
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平べったい感じの葉が檜です。
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他にも、森林の整備や森林の保全についてお話を頂きました。
現状、栃木県の面積の55%、35万haの森林があり、そのうち31%が杉、檜が20%だそうです。しかし、林業の採算性の悪化や、木材価格の長期下落などに起因する間伐などの手入れの行き届かない人工林が増え、また、クマや鹿による森林の皮剥(かわは)ぎ被害が拡大し、森林経営の意欲の減退が問題となっているそうです。
画像はクマが杉の皮を剥(は)ぎ、樹液を舐(な)めている所です。
林業家の皆さんが、一生懸命、何十年も下草刈りや、枝打ちなどをして大切に育てて来た木が、一瞬でダメになってしまいます。一見かわいい画像ですが、事態は深刻です。。。
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一日の工程も終了し、入浴後の夕食、懇親会です! 稚鮎(ちあゆ)のフライなど、またまた美味しい料理を頂きながら、色々なお話をさせて頂きました。皆、良い子に23:00解散でした!
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6:00起床! 皆でラジオ体操!
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朝食前に林業機械の運転体験です!
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私もチャッカリ体験させて頂きました!
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21世紀創造の森での研修も終え、ハンドメイド家具工房の「森戸工房」を見学させて頂きました。
森戸工房のハンドメイドは、相当こだわり抜いたハンドメイドです。
ヒンジ等の金物も手作りされており、木目も扉は左右対称で微妙に反った曲面で作られていて、裏板は突板を貼った合板(合板もハンドメイド)で出来ています。なんと、作る為の鉋(かんな)等もハンドメイド!
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すみません。。。。見学に夢中で、皆さんが一番みたいであろう、ショールームでの作品写真がありません。

次にオークビレッジ木造建築研究所の井深記念塾の移設現場を見学させて頂きました。
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このフローリング貼り、本当に大変そうです。
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木流研会員 有限会社モード設計事務所 石川さんが設計された街の駅で昼食を頂き、その後、見学をさせて頂きました。
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街の駅から、すぐ近くの伝統工芸館に移動し、山車(だし)の見学です。
日光東照宮の造営の折、全国から腕利きの職人が鹿沼に集結し、その技術が伝承され、大いにその技術力を見る事が出来るのが、この鹿沼の山車です!P8060124 .jpg
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なんと、伝統工芸館にも森戸工房の机と柱時計が置かれていました。
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建具(たてぐ)・組子(くみこ)の豊田木工所見学
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まさに日本の伝統工芸だと思います。
今回は実際の加工現場は見学できませんでしたが、これらの加工は手鉋(てがんな)で切ったり薄皮1枚残して削ったりされています。
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この後、西村製材所に移動し組子の体験です!
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無事完成です! 作ってみて、加工精度の高さに更に感動しました!
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組子の体験が終了し、西村材木店の西村さんに、木材の木取りについて、特に柾目(まさめ)と板目(いため)についてレクチャーを頂きました。
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講義を終え製材所の見学です。
この写真の木は、今回の研修にて伐採させて頂いた杉です。
製材する際に、刃物を傷めない様に皮を剥いであります。
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製材の機械バンドソーです。木材が固定された台車が移動し、加工されます。
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バンドソーの目立てを行う部屋です。何本もの刃が保管されていました。
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この製材された木材で、全員、柾目と板目が完璧に理解出来たそうです!!
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一通りの研修を終え、終了式です。
一人ひとり会長の大貫さんから修了書を頂きました。
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最後に記念撮影。
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帰りの高速入り口にビックリな看板が!
「アイ・シー・エス 木工所」
ICSに栃木工場が!?
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参加した学生の中から、いくつか感想をご紹介します。

●米沢くん
今回、国産木材体験ツアー「山の木から家の木へ」という事で、栃木県鹿沼市の木材生産、流通、加工の現場を尋ね、実際にそこで働いている方々から直接お話を伺ったり、その仕事の一端を体験させて頂いて、なかなか経験できない貴重な機会になりました。

特に林業の現場などは、ふだんの生活では製品化された木材という間接的な形でしか触れることの出来ない生きた木を育て、伐採していく過程を自分の目で見て、そこで働いている人たちと触れ、自分の世界が広がったように思います。
木というものは、あくまで生き物で、決して再現なく湧(わ)いて出る資源ではなく、時間をかけてゆっくり循環(じゅんかん)させて行かねばならないものであること、そこには大きな苦労があることを実感しました。

二日目に訪ねた森戸さんの家具工房では、今までは価値のなかった節や穴の空いてしまった楓(かえで)にこそ価値を見い出して素晴らしい作品を作る姿や、過去の乱伐(らんばつ)などで絶滅に瀕(ひん)してしまった貴重なブラジリアンローズウッド材なども見せて頂いて、木材資源の枯渇(こかつ)という現状を感じましたし、これからの時代の特に木製品における物作りやそれを使う側も含めた価値観のあり方というものが、どうあるべきなのかという事を考えさせられました。

実際の物作りの工程についても、構想やデザイン実作に至るまでの過程や考え方、鉋をはじめとした道具や金物に至るまで目的に合わせて自作するようなこだわりなど、とても興味深く参考になりました。

二日目間という短い期間ではありましたが、初めて体験したり知ることも多く、よい経験になったと思います。


●山内くん
今回の研修では、いろんなことを実感しました。材料といっても種類によって加工の方法がまったく異なり、それぞれに手間をかけて加工するだけでなく、元となる一本の木を育てるのにも気の遠くなるような年月をかけ、それでもうまくいくか分からないという、非常に地道な作業と気遣いの重なりで初めて一つの製品ができるのだと今回の研修から学び、木材をもっと大切に使わなきゃいけないと思いました。
今まで、林業の事は、山で木を切って加工するという言葉程度の事しか知らず、ここまでの苦労と地道な努力をしているとは知りませんでした。
今回の研修がなかったら、この苦労と努力の塊(かたまり)とも言える木材に込められた想いの大きさなど考えもしなかったんじゃないかと思い、今回の研修で、とてもに身になる体験をしたと思いました

●コンくん
今回の林業体験ツアーに行ってきて、多くのことを再度、考えていました。
一つ一つの木が様々な材料になるまで、多くの課程と努力。
材料になっても、その材料が職人の手によって作品になるまでの過程。
一つの作品になって、家庭では本当に便利に使用されるまで。
学校での授業も重要だが、このような現場の体験授業も、非常に重要であると改めて感じます。

●和田さん
私達が何も考えずふだん使っている木が、たくさんの人の手と時間を掛けているなんて知りませんでした。私達が材料として買っている木は、何十年も前に植えられて大切に育てられてきた木だという事を知りました。木を育てる過程を自分で体験してみて、今までと木に対する気持ちが変わりました。とても貴重な体験だったので、これからの物作りに役立たせていきたいです。

2015年6月 5日

リペア 2回目

前回に引き続き、野村先生のリペア授業です!

今回は、金属をリペアします。
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木のリペアの時と同じに、予めゲンノウでリペアする傷を付けます。

今回は、「硬化剤+瞬間接着剤」と「硬化剤+ポリパテ」2種類の補修材を使い分けてリペアします。

まず、歪んでいる所をペンチでまっすぐにします。

次に、サンドペーパーで傷とその周りを削ります。
下地の金属がツルツルなので、削ることで補修材の食い付きをよくします。
ここまでは、「硬化剤+瞬間接着剤」と「硬化剤+ポリパテ」の補修に共通した作業ですが、次の工程は、使う補修材によって作業が違います。

「硬化剤+ポリパテ」の場合
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ポリパテと硬化剤エローを混ぜます。
ポリパテ100に対して硬化剤エローは2の比率で混ぜないといけません。
硬化剤エローが少ないと乾くのに、とても時間が掛かります。
逆に、硬化剤エローを入れ過ぎると自然発火します。
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混ぜ合わせたポリパテと硬化材エローを、金属の傷面とその周辺に、やや広めに塗っていきます。
金属の傷面は、見た目以上に傷の中心から広い範囲で凹んでいます。
傷面とその周辺10mmくらいをやや盛りながら塗ります。
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塗り終わったら、ドライヤーを使って乾かします。
あったかい風を当てるだけではなく、冷たい風も当てて早く乾くようにします。

乾いたら、サンドペーパーで平にします。
まず、120番のサンドペーパーで荒削りして、次に240番のサンドペーパーで平に仕上げます。

削り過ぎたら、もう一回ポリパテを塗り、上記と同じ作業を繰り返します。


「硬化剤+瞬間接着剤」の場合
まず、瞬間接着剤を盛り平らにします。
瞬間接着材は乾燥後にポリパテより硬くなるため、なるべく平に塗ります。
また、ポリパテより乾燥時間が短いので、作業時間を短縮したい場合によく利用されます。
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硬化促進剤スプレーを吹いて、サンドペーパーで平にします。


ポリパテと瞬間接着剤の両方の補修が出来たら、塗装をします。

塗装はコンプレッサーで、3、4回塗り分けます。
1回目は、補修面が少し見えたままで薄く塗ります。
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2回目も少し薄く塗り
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3回目以降は、補修面が隠れるまで全体に均一に塗ります。
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乾燥後にスポンジヤスリを使い、エアライン!?ではなく、ヘアライン加工を入れます。
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ヘアライン加工されたドア枠を見て、加工のイメージをしつつ...
金属を作業台の角に固定し、スポンジヤスリを親指に当てて人差し指を側面にそえて、2、3回引きます。
「硬化剤と瞬間接着剤」を使ったリペアは、補修後にダイノックシートなどを貼ります。
そうしないと、補修面が水分を含んだ場合に剥がれてしまうため。

最後に、つや消しスプレーを吹きかけて完成です。
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金属の場合、下地が悪いとリペアした所がはっきりと表面に出てしまいます。
この金属の補修が出来るようになると、クルマなどの板金補修にも応用出来るそうです!!
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リペア授業の復習として、自分達が好きなようにフローリング材を使って補修も行いました!
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皆、最初の時に比べて、見違えるようにリペアの技術が上がっていて、先生や職人さんも驚いていましたよ〜。

さて、3つの補修箇所は、どこでしょう〜?
ちょっと、探してみてください!
(答えは、この記事の最後に)
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最後に、野村先生のお手本をご覧ください!

フローリングの色と同じに調色するのが、とても大変でした。新しく木目と節を書き込むことで補修面を目立たせなくする技術は、とても有効な手法です。絶対覚えておいて損はありません。(断言)
野村先生は、分からない点、気になった事、ちょっとした事でも気さくに教えてくださり、とても良い授業でした!

【3つの補修個所の答え】
皆さん、見つかりました!?
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それでは、次回の更新をお楽しみに!

臼井/進藤

2015年6月 4日

小屋20日目(床面仕上げ)

小屋の製作も大詰め!
今回の作業は、床面の仕上げを行っていきます。

今回は "カーペット" と "フローリング" を貼付けていきます。
教えて頂いた職人さんは、マイスター科の卒業生!! 「萩原先生」です!
宜しくお願いします!!!

ではでは施工していきましょう。

最初に部屋の歪みを確認するために、対角線で寸法を計ります。次に部屋の中心を出します。
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中心を出したら、炭壷でラインを引き、そこを基準にカーペットを敷いていきます。
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カーペットは600×600mm の正方形になっており、模様の向きを考えながら、部屋の中心から壁に向かって並べていきます。
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今回は市松模様で敷いていきます。
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一枚で収まらない部分(余ってしまう分)は、カッターで切りピッタリ収めていきます。
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ちょっと、ショウ先生。。。何を取り付けているのですか?
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先生が壁際に障害物を取り付けてしまいました。。。
という事で、飛び出した部分を切りかいて、カーペットを敷いていきます。
実際の現場でも、壁の形に合わせてカーペットを敷いていく為、こんな場合もあるそうです。
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完成! ピッタリ収まってます!!
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こんな形の物も!
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これは、さすがにないでしょ〜w
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やっと全部敷き終わりました。(障害物は邪魔なので取り外しました)

家じゃないぞ(笑)
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前田達人もこの笑顔!
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次に先生に貼り方の説明をして頂き、フローリングを貼っていきます。

まずは縦の寸法を計ります。
元々フローリングが入る事を想定して巾木の下に隙間を開けているので、実際の寸法よりも少し長めに材料を切り出し、巾木と床の隙間に入れて、はめていきます。
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ゴムハンマーで叩きながら、ピッチリはめていきます。
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はまったら、ネイラーという細い針のような釘を空気の力で打ってくれる工具を使い、45度の角度で留めていきます。
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最後の部分は、巾木に合うように細く切ります。
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こんな感じに、はめます。
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本来は両サイドが同じ幅に成るように計算して切り、はめていきますが、今回は計算を間違えてしまい、片側が凄く細くなってしまいました。(てへぺろ)

あ! ちょっと隙間が。。。
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隙間が出来てしまった場所に、コークボンドで隙間を埋めて目立たなくさせます。
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ハイ完成!!!
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今回の授業は難しかった。でも、みんな楽しんで先生から職人ならではの知識を勉強させていただきました。by徐

次回は「匂いと色調との戦いリペア1編」。
次も、どんな困難がきても、俺たちマイスターメンバーの絆で数多な壁も乗り越えてみせます!

IMT-2 徐 高野 細川

リペア 1回目 5/26

今回は、フローリングや床、化粧板などを補修しました。
今年もicsの卒業生でもある、MACリペアの野村政嗣先生に来ていただきました!


まずは、木の床3パターンを補修しました。
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早速、野村先生に見本を見せていただきました。
それぞれに、浅い傷と深い傷と二つの傷が付けられています。
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まずは、透明のハードワックスを「電気ごて」で溶かして、凹んだ形状に流し込んでいきます。ここでのポイントは、凹んだとこから溢れるくらい流し込むことです。
次に、金属の薄い板のスクレーパーで上から押さえつけて平らにし、ある程度固まったら余分なぶんをスクレーパーを凹んでいる面と垂直にし削り取ります。


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「ガスごて」を使用しました。
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手前の浅い傷は、透明なハードワックスのみで仕上げたものです。
奥の深めの傷は、ハードワックスを何色か調色し出来るだけ色を表面に近づけてしあげました。
木の柄も専用の絵の具で筆を使って書き込みました。それぞれ、自分なりに木目を描いたり、節を描いたりしました。
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次は、化粧板の補修です。
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まずは、傷の周りがささくれの様に立ち上がってしまっているのを、プラスチックのスクレーパーを使って内側に押し込んで
凹みの周辺をなだらかにします。
そこに、白のハードワックス(350)を溶かして流し込みます。そして、スクレーパーを使って削り取り表面を平らにしていきます。
ホワイト(5114、5414のほぼ2種類を主に使用する)のカラースプレーで塗料を吹き付けます。次にドライヤーを使用して、乾燥させます。これを4回ほど繰り返し、分からなくしていきます。


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最後に、機械室の長尺シートの張られた床をのみで削り補修しました。
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深いところから浅いところまであり大変でした。
しかも、床の模様がマーブルの様になっていて複雑で調色するのも大変でした。

完成系はこれです!
見事ですね!
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リペアでは、直す物の色が何色なのか、よく観察しないとなかなか近づかなくて、何回もやり直しをしました。難しかったですが、楽しかったです!!<髙橋>

色を作るのが難しかったです。でも、柄や模様が合った時はうれしかったです。でも、光の加減によて分かってしまったりするのでそこはやっぱり難しいと思いました。
でも、とっても面白かったです。
<池田>

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