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2015年7月 アーカイブ

2015年7月 7日

水と緑と風と都市

今回のICS特別講義は、建築・都市環境工学を専門とされている髙橋 信之(たかはし・のぶゆき)先生をお招きいたしました。
先生は、バルセロナオリンピックの環境設計や銀座・日本橋地区計画などのさまざまなプロジェクトに携わっておられます。

都市や環境といった、幅広い視点から建築・インテリアデザインについてお話くださいました。

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現在の都市部では、高いビルに遮られ風が通り抜けません。
そこで、先生は、都市部における「風の道」を研究されています。

▼精巧な模型による風洞実験をおこなっています。
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そのひとつとして、日本橋川のプロジェクトがあります。
川の上の高速道路をなくし、川沿いを少し拡張して、風の通りを良くするという考えのもの。
日本橋川に似た土地が韓国のソウルにあり、日本橋川プロジェクトを参考に、ソウル大学の梁 統在(ヤン・トンゼ)教授と李 明博(イ・ミョンバク)前大統領の努力のもとに実現されているとのことです。

▼日本橋川の現在。
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▼プロジェクト完了後のイメージ。
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1992年のリオ・地球環境サミットにて提案した「東京バベルタワー」。
地上高さ10,000メートル、居住人口3000万人、建設期間100〜150年、建設費3,000兆円という壮大なプロジェクトです。
なぜこのような規模の計画を考えたかというと、ちょうどバブル期絶頂のころ大手建設会社数社が将来の超高層ビルの模型をつくり競い合っていて、その際、1,000メートル前後で競い合っていたため、この競争に終止符を打つ意味も含めて、一気に10,000メートルまで引き上げて提案したのだそうです。形は、パゴダ(ミャンマー様式の仏塔)を見た際に「これだ!」と思われたとのことです。

▼東京バベルタワーの模型。
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水の道ができると風の道ができます。東京における水路(運河)は、江戸時代末期に比べ61%減少しているとのこと。
先生は「残りの39%も水路の役目を果たしていないものが多く、そのような水路を活かしていかなくてはいけない。水の道と緑の協同によって、風の道をより押し上げるような空間が、本来求められる都市の姿である」と考えておられます。

▼高層ビルに住宅を集約させて、周りを緑と水で覆う(おおう)プロジェクトのいくつか。
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学生へむけて「建築に携わってきて、建築は、建築を取り巻く周辺環境との調和が大切だと気づいた。そのことから、インテリアデザイナーになったとき、インテリアデザインだけを考えるだけでいいのか。室内を飛び越えて、外に出たときのことも考えることがひとつの大きなテーマになると思う」とのアドバイス。

また、「日本は寿司や刺身だけでなく、世界に誇るべき伝統的なインテリアデザインを内包(ないほう)している。この「質素、簡潔」「わび」「さび」空間の概念が世界に広がっていくかは、みんな次第。世界に対抗していくには、有能なデザイナーが必要で、そのためにはデザイナーを育てる良い学校が必要。みんながいま1番重要なポディションにいる」との励ましのお言葉もいただきました。

高橋先生、ありがとうございました。


インテリアデザイン科1学年担当
飯泉

2015年7月 8日

クラスを代表して展示されます!

 1Fエントランスホールの展示の様子をご紹介します! 4月にスタートした新年度最初の課題作品展が行われています。

▼各クラスの選抜作品。A1サイズにまとめたパネル1枚と模型を展示中。
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 クラスごとにご紹介していきます!

▼1年生全学科合同「インテリア表現 ─あるマンションの1室─ 」
※画像のクリックで拡大表示されます。

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 1年生最初の表現授業では、デザインの設計や計画を他者へ伝達するための基礎的なスキルを集中して学習します。一つの空間に対して、三面図やパース、模型を作る手順を習います。今まで自分の頭の中にだけあったイメージが実現する瞬間です! 思い通りにつくれたでしょうか?
 
▼インテリアデザイン科2年生「住空間 ─スケルトン・ハウス─」
※画像のクリックで拡大表示されます。
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 2年生は戸建てのリノベーション課題で、設定は中目黒です。周辺環境や居住者のライフスタイルを読み取って、デザインに反映させます。一つの作品は家族のきずなを、別の作品はスローな生活スタイルを表現した設計になっています。1/50スケールの模型ですが、細かく作り込まれています!


▼インテリアデコレーション科「商空間 ─ビューティーサロン 美容室─ 」
※画像のクリックで拡大表示されます。
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 二子玉川で計画する美容室は、インテリアデコレーション科2年生の作品。立地環境や客層にふさわしいコンセプトづくりからデザイン設計を習得する課題です。床屋のシンボルであるサインポールのカラーを、全体的なグラフィックに取り入れた作品は、あらゆる世代感の交流の場となる"SHAKER'S BARBAR"。ビタミンと美を相乗効果的に融合したサロン"BEAUTY BOX"。スタイリストとお客さまの関係を考え抜いた美容室"× Kakeru"。模型写真のとり方やパネル構成も作品を伝える術として慣れてきた様子です。
 
▼インテリアデザイン科3年生「インテリア詳細設計 ─SOHO + One─」
※画像のクリックで拡大表示されます。
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 インテリアデザイン科3年生は、本校地下のラウンジ+テラスをSOHO空間として改装する課題で、インテリアで新しい生活スタイルをプランニングしています。この過程で、棚や壁、柱などの部分詳細図まで取り掛かり、図面および素材表現を身につけます。

▼「FLexiBLE AtElieR」芸術家の作品活動の動きをおとし込んだ空間 
※画像のクリックで拡大表示されます。
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▼「Tea Library 〜紅茶に囲まれて暮らす空間〜」 仕切り壁に、飾る機能をプラスした提案
※画像のクリックで拡大表示されます。
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 学校のカリキュラムでは、すでに三つ目の課題がスタートしています。まもなくこのエントランスホールの展示も入れ替わります。次の作品が待ち遠しく、学年ごとの上達がみられるのが楽しみです!

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