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2014年11月 アーカイブ

2014年11月 4日

産学連携課題 『スターバックス』 vol.3

スターバックスとの産学連携課題リポート、第3弾!
前回の計画発表に続いて、今回は中間発表の様子をお伝えいたします。
計画発表の時には漠然としていた空間のイメージが、ある程度具体的な形として表現されていました。図面や模型の他、アイデアスケッチ、サンプル材を用いるなど、表現の仕方はさまざまです。

中間発表では、スターバックスの経営理念やデザインする際の考え方をふまえ、各自の設定したコンセプトと基本計画案を発表。今回のような産学連携課題では、企業の要求をどのように捉えたか、また、その内容を基本計画案にしっかりと表現できているかが求められます。
いつもの課題よりも少しだけ高度な要求に対して、学生がどのように対応しているかが興味深いところです!

まずは、インテリアデザイン科の中間発表の様子です。

▼プレゼンテーションの様子。
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▼まだ課題の中間課程なので、模型には素材表現がほどこされていません。このような白模型を使い、デザインの検討をしていきます。
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中間発表の段階では、スケッチやアイデアのもとになった写真など、アイデアプロセスを可能な限り提示して、先生方のアドバイスを引き出すことも大切です。

▼アイデアスケッチの一例。
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▼さまざまな異なる種類の木材を、インテリアエレメント(インテリアを構成する内装材や家具のこと)のあらゆる所に使用することで、空間に広がりを与えるインテリアを提案する学生。樹種のサンプルを使って、コンセプトを説明しています。
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今回の課題で、インテリアデザイン科の学生は、課題内容を選択することができます。1つは、店舗インテリア全体をデザインする「空間系」。もう一方は、店舗で使用・販売される家具プロダクトをデザインする「道具系」です。

「道具系」を選択したこちらの学生。インテリア空間に影響を与えるランチョンマットのような家具プロダクトを提案していました。意欲的な姿勢が感じられます。

▼ランチョンマットの提案をする学生。
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学生の発表が終わると、先生方からの鋭いコメントが飛び交います。
その内容を理解したうえで、残りの期間を使ってデザイン提案の完成度を、より高めていくことが大切です。学生たちは、先生方のコメントをしっかりとメモして、最終提出に向けた戦略を立て直します。

▼先生からの講評を受ける学生。
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続いて、インテリアデコレーション科の様子です。

▼層のある空間を提案する学生。
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既存の空間構成を大きく変え、壁を斜めにすることで、奥に広がっていく構成になっています。組子(くみこ:釘や接着剤を使わずに木を組み付ける技術で、障子などの枠の間に組み込んだ細かい部材)を用いたパーティションを配置することで、層を重ねていく狙いのようです。

人と人のつながりを形として表現する学生もいました。一筆書きのイメージで、イス、テーブル、棚、ゲートを、高低差をつけながら繋げていき、空間を豊かにする試みです。
「天井との関係や使い方の用途について、もっとスタディが必要」と、先生から指摘を受けていました。

▼つながりを形として表現する学生の模型。模型により、提案したい形が伝わってきます。
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▼回廊をテーマに、ガラスのボックスを配置する提案。
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角を曲がった時の期待感、ガラスボックスの大きさ・使い方など、まだまだ検討する必要がありそうです。

▼レイアウトの指導を受ける学生。コンセプトを際立たせるためにはどうしたらいいかを、アドバイスしてもらっていました。
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今回の課題では、スターバックスのデザインキーワードの中から表現したいキーワードを選び、各自のコンセプトと組み合わせ、空間のデザインをおこないます。
「デザインキーワードとの整合性や、各自のコンセプトをスターバックスで表現する意味を深く考える必要がある」といった、産学連携ならではの講評を先生方からいただきました。

企業側から提示されたブランド表現に関するキーワードには、自分自身のデザインの可能性を広げるヒントが沢山含まれていることがあります。自分が提案したいアイデアを持っていれば、そのアイデアとキーワードを結び付けることで新たな発想が生まれる。また、アイデアが確立していなければ、キーワードから自分が提案したいことを見つけ出せることもあります。
この中間発表を通じて頂いたさまざまな講評をヒントに、どのような作品が完成するのか楽しみです。

次回は、いよいよ課題のクライマックスの「最終発表」。
学生たちの奮闘ぶりをリポートしますので、お楽しみに!


広報室 飯泉

2014年11月10日

ICS Football Club!!

建築家たちの、建築家たちによる、建築家たちのためのサッカー大会「A☆CUP」。
全国から建築関係者が集い行なわれたサッカー大会に、キャプテン郷(ごう)先生率いるICSサッカー部「ICS Football Club」も参加してきました!
果たして結果はどうなったのか。2日間の熱い戦いの模様をお伝えいたします。

過去3年間の戦績は、2勝2分5敗とあまり良くない「ICS Football Club」ですが、今年は優勝を目指し、教職員2名、学生14名で決戦の地 茨城県に乗り込みました。

昨年は、大雨のため急遽じゃんけん大会に変更というハプニングがありましたが、今年は快晴!サッカー日和な2日間でした。

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▼近くで風車が見守ってくれています。
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優勝を目指していると言いつつ、1度も練習を行なうことができず。。。
各自のイメージトレーニングのみでの参戦。
しかし、なぜか学生たちは自信満々!頼もしいです!

1日目に1試合、2日目に2試合のリーグ戦を行ない、各リーグの上位チームが決勝トーナメントに進みます。
まずは、グループリーグ突破を目指しての初戦。


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結果は、、、0対3で敗戦。
序盤は良い感じで動けていたのが、失点後、徐々に動きが鈍くなってしまいました。
やはり、イメージトレーニングだけで勝てるほど甘くはないですね。

しかし、初戦の相手は、グループ内で一番強いと思われていたチーム。
残り2戦勝利すれば、決勝トーナメントに進める可能性があります。

▼気持ちを切り替え、2日目に向けて練習。
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練習を終え、夜にはシンポジウム。
ペチャクチャナイト」のフォーマットを使用し、各チームがどのような組織で、どのような活動を行なっているかを、チームの代表者がプレゼンテーションを行ないました。

ICSの代表は、インテリアデザイン科の2年生!

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▼プレゼンテーションの様子を動画撮影したので、ご覧ください。

ICS副学長、みかんぐみ共同主宰マニュエル・タルディッツ先生の話題で、盛り上がりました。
さすがタルディッツ先生。有名人ですね。

シンポジウム終了後、疲れ切った身体を食事と温泉で癒して、1日目が終わりました。

▼韓国料理店にて、乾杯!
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2日目には、ICS非常勤講師の野崎先生と、貴重な女性メンバー広報室の佐藤さんが合流。
A☆CUPでは、30代、40代以上、女性が出場しなければいけないというルールがあるため、貴重なメンバー補充ができました。
また、野﨑先生は、ICS Football Clubの正ゴールキーパーなので、先生の合流でチームの士気が上がり、良い雰囲気に!

運命の2試合目。

▼試合中。攻めています。
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しかし、チャンスをものにすることができず、またしても0対3で敗戦。。
グループリーグ突破は果たせませんでした。

仕方がないと割り切り、残り1試合は、中心メンバーのインテリアデザイン科2年生4名をオフェンスに固め、点を取って気持ちよく帰ろう!と、気持ちを高めます。

▼試合前の様子。
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3戦目は、お互いに2敗同士。
楽しもうという想いと1勝したいという想いの中、試合が始まりました。
途中、相手選手との接触で、野﨑先生が負傷退場というハプニング。
その後、奮闘しましたが、結局0対2で負けてしまいました。

0勝3敗という悔しい結果になってしまいましたが、メンバーたちは来年に向けて前向きです。
来年は、今回の悔しさを糧に、優勝を目指して頑張ります!

▼今年のメンバー集合写真。毎年変わるユニフォーム、今年はブラジル代表サードユニフォームでした。
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「ICS Football Club」は、随時メンバー募集中です!
サッカーをやっていた方、サッカーが好きな方、運動したいという方、ぜひ一緒に「A☆CUP」優勝を目指しましょう!!


広報室 飯泉

2014年11月11日

特別講義 -工藤 和美先生-

10月9日の特別講義は、シーラカンスK&H共同主宰、東洋大学理工学部建築学科教授の工藤 和美(くどう・かずみ)先生に、お越しいただきました。

講義内容は、先生が最近手掛けられた、6000個の穴からなる「金沢海みらい図書館」や、南京玉すだれ構造の「山鹿(やまが)市立山鹿小学校」についてです。同じ公共施設でも、静(図書館)と動(小学校)の対極にある2つの建築について、お話くださいました。


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先生は、地方での仕事が多いため、都市と地方のギャップをしっかりと認識し、気候風土や文化に対して、どう答えていくかをいつも考え設計を行なうこと。また、建築からインテリアの細部に至るまで徹底的に、自分たちで設計することにこだわりを持たれています。

「金沢海みらい図書館」
パンチングウォールと呼ばれる壁に空けられた6000個の穴(窓)から、自然の光を取り入れ、まるで外にいるかのような空間です。

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設計するにあたり、建物の形、窓、温度、光などについて、多くのスタディをされています。
はじめから、光に満ちた空間を意識されていて、そのような空間を演出するための実験・検証を何度も行なったとのことです。

▼建物の形を模型により検討。
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先生は「設計者はアイデアを求められ、考えた結果アイデアを発想できるかが重要。また、建設に関わる人たちが、イメージを共有できるような表現をすることも大切で、その共有イメージが最後まで心をつないでいく」と、おっしゃっていました。
「金沢海みらい図書館」では、箱を開けると素敵な空間が入っているというイメージを「ケーキの箱」と表現しています。さまざまな形をスタディしていく中、「ケーキの箱」の発想に至り、四角い箱型の建物に決まったとのことです。

▼模型による開口部のスタディ。
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▼実寸大の模型による検証。
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▼上記の検証から、まっすぐに穴をあけると、光がきれいに入ってこないことがわかり、穴の縁(ふち)を丸めることにして、再検討。
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▼縁を丸めた実寸大模型。
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▼スクリーンに投影し、全体的な穴の配列を検証。
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パンチングウォールは、GRC(ガラス繊維補強セメント)の外壁と構造の鉄骨、内部の鉄板仕上げで構成されています。
構造は、筋違い(すじかい)により建物の変形に対応する「鉄骨ブレース構造」です。
見た時に、構造の鉄骨が感じられないよう、パンチングウォールの穴の配列が考えられています。

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▼鉄骨だけ見えている状態。
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▼仕上げをすることによって、構造が見えなくなっていきます。
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パンチングウォールは、3種類の大きさの穴をランダムに配列したパターンをつくり、そのパターンの繰り返している構成です。パターンを繰り返していることがわからないように配慮されています。

▼児童図書スペース。フラワー型の照明は、工藤先生の事務所で制作した、既製品を組み合わせた照明です。
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「山鹿市立山鹿小学校」
工藤先生は、人の行動についてなど、人に関わるアクティブな空間のお仕事を多く手掛けられています。その最新作が「山鹿小学校」です。

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先生は最近、ローカリティ(地域性・田舎らしさ)を持っていることの力を強く感じていて、「幸せなローカリティ」を実現したいという想いから、「学びの原っぱ」と「学びの街道」が作り出す「幸せなローカリティ」をテーマにされています。

上記の「金沢海みらい図書館」のデザインスタディと同様に、教師とのワークショップやヒアリングを行ない、デザインを固めていきます。その際に重要なのは、模型やスケッチを用いること。目に見える物があることで、さまざまな具体的な意見がでてきて、多くのヒントを得ることができるとのことです。

▼教師と話をしながらスタディを進め、最終的な形となった全体模型。
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通学路、または、地域の人が通る道である「学びの街道」。地域の人が利用しやすいように、「学びの街道」沿いに、体育館、図書館、音楽ホールなどが配置されています。

▼全体計画図。
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「学びの原っぱ」は、2つの校舎の間にある学習空間としての中庭です。「学びの原っぱ」を介して、各学年の教室が向かい合っている構成。一般的な学校の中庭と異なるのは、静かな教室と騒がしい中庭をつなぐ、多目的スペースが設けられていることです。

▼「学びの原っぱ」周辺の平面図。
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▼「学びの原っぱ」の様子。
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みなさんは、「南京玉すだれ」って、ご存じですか?
竹製のすだれを、釣竿や橋などの形に見立てて操る大道芸のことです。
すだれが伸びたような形の構造を開発し、木造で大空間をつくりだしています。

▼9種類の構造システムで建設。
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この構造は初めての試みのため、何社もの職人の代表が集まり、建て方の練習を実施。練習をしたことで、大工さんたちは安心して工事に入れたとのことです。
また、「設計者の意図していることが現場に伝わる、また、全員がこだわりを持って作業してくれる空気をつくることが大切で、それは設計者の役割。ただ図面を描いていればいいのではなく、現場に何度も行くことで、そのような空気を生み出すことができる」と、おっしゃっていました。

▼建て方の練習風景。
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▼完成した多目的スペース。
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山鹿小学校は、お盆に行なわれる千人灯籠(せんにんとうろう)おどりのメイン会場となっていて、このことを学校が背負っている条件と捉え、「学びの街道」を設計。「学びの街道」に千人が並ぶことができ、グラウンドに向かえるようになっています。

▼イベント時の様子。
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先生が設計される学校には、「表現の舞台」と呼んでいる、多目的な階段状の教室が多く見られます。座った時に怖くなく、前の人の頭が邪魔にならない勾配など、さまざまなことを考え設計。生徒や教師、保護者に評判が良いとのことです。

▼表現の舞台。
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▼音についても、細かく検証されています。
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「木は、音を拡散はするけど吸音はしない。今後、木造や木を使ったインテリアをデザインする時には、音のことを考えてもらいたい」と、アドバイスしてくださいました。


工藤先生、設計プロセスや建設時の出来事など、貴重なお話をありがとうございました。
何度もスタディを重ねることの大切さや、現場への配慮など、学生にとって多くのことが学べたことと思います。

▼工藤先生の作品事例は、コチラをご覧ください。
「シーラカンスK&H ホームページ」
http://www.coelacanth-kandh.co.jp/topics.html

2014年11月19日

20年後のインテリアデザイン

日本インテリアプランナー協会主催、デザインイベント「IPEC 2014」が、11月13日(木)~15日(土)に開催されました。プロのデザイナーによる提案や作品が展示される中、ICSを含め、5つの学校のデザイン専攻学生も参加!
参加したのは、インテリアプランニング(IP)の未来への可能性を見据えることを目的に、未来のインテリアプランナーのための特別企画「IP20/20」です。「20年後のインテリアを覗いてみよう」をテーマに、インテリアデザインを模型で表現しました。

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提案するのは、幅6m×奥行6m×高さ6mの住宅や店舗などの空間、または架空の空間です。
「自然」「光」「技術」「機能」などの12のキーワードをもとに、20年後を想像し、環境や生活がインテリアにどのような影響を与えているのかを考え、新しいインテリアデザインの提案を行ないました。

5つの学校から提出された作品の中から、42作品を展示。最終日には、プレゼンテーションが行なわれ、学生投票による「学生賞」、コメンテーター選出による「優秀賞」の発表も!コメンテーターは、日本インテリアプランナー協会のみなさんです。

▼学外でのプレゼンテーションにも関わらず、みんな堂々としていました。頼もしい!
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プレゼンテーションが終わり、いよいよ各賞の発表です。
まずは、「学生賞」。
2作品中1作品に、インテリアマイスター科1年生が選ばれました!

▼20年後、人々は、ますます孤立した生活をしていると考え、「縁側」をモチーフに、他者との接点を生む空間を提案。
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つづいて、「優秀賞」。
8作品選ばれた中、3作品がICS学生の作品です!

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▼<インテリアデザイン科1年生>木材の加工技術に着目し、壁、マテリアル、光の関係を意識した作品。
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▼<インテリアデコレーション科1年生>「食」に関する問題を取り上げ、「室内での農業」に焦点をあてた提案。
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▼<インテリアデコレーション科1年生>超高齢化社会、墓不足、空き家の増加といった社会問題を背景に、空き家を利用したお墓「メモリースペース」を提案。
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最後に、コメンテーターのみなさんから総評をいただきました。
「今回受賞した学生は嬉しさを、受賞できなかった学生は悔しさを感じていると思うが、その"嬉しさ"や"悔しさ"の積み重ねが成長させてくれる」
「学生のうちからプロ意識を持ち、知識を身につけ、デザインに取り組んでもらいたい」

これからのデザイン業界を担っていく学生たち。
20年後には、大きく成長して、活躍してくれていることでしょう!

▼今回参加したICSの学生たち。
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広報室 飯泉

2014年11月25日

産学連携課題 『スターバックス』 vol.4

スターバックスとの産学連携課題、最終リポート!
スターバックスのデザイン戦略と手法をふまえ、新しい形でスターバックスの理念を伝えるインテリアデザインの提案を行なった、今回の課題。
これまで、スターバックスでのレクチャー・敷地見学、計画発表、中間発表の様子をリポートしてきました。レクチャー、各発表、チュートリアルで得てきたヒントを、どのような形で完成させたのか。学生たちが奮闘し、仕上げた作品をご覧ください!


スターバックスのみなさんをお招きしての最終発表。インテリアデザイン科とインテリアデコレーション科、両科ごとに選抜された学生が、プレゼンテーションを行ないました。


まずは、インテリアデコレーション科の作品をご紹介します。

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スターバックスのひとつの特徴である「黒板アート」をピックアップした提案。
コンセプトは、「シェア・ザ・エクスプレッション(表現の共有)」です。仕切り、壁、商品棚が黒板になっていて、パートナー(従業員)やお客様が自由に描くことができます。黒板アートを通して、表現の共有を図る試みです。

▼模型の中に人を入れることで、どのような行動を想定しているのかがわかります。
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「他のお客様と目が合い、座りづらい」という自身の体験から、解決策を提案する学生もいました。
壁の仕切りで閉鎖的にするのではなく、開放的な広場をイメージし、イスの高さや向きによって視線が重ならないようにする提案です。

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こちらの学生は、居心地の良さを追求しています。
町の喧騒(けんそう)を離れ、心が休まる空間を提案。壁、仕切り、天井、ファサード(店舗の正面の外観)などに竹の要素を取り入れ、竹林の静けさを表現しています。市松模様の壁は照明になっていて、竹のシルエットが浮かび上がる仕掛けです。

▼CGによるインテリア表現。
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続いて、インテリアデザイン科の作品です。

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カウンターや座席の配置などが、きれいにまとまっていて、リアリティを感じる提案。
いくつかの空間を配置し、フレームのみで緩やかに仕切られた構成です。
1人客、2人客など、さまざまなシーンを想定して、各空間の座席スタイルを変えています。

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こちらは、スターバックスを「目的地への中間地点」と捉えた提案です。
どこかへ向かう途中に通過するゲートをイメージし、そこに和の要素を組み合わせ、切妻(きりつま)の軸組(じくぐみ)でゲートを表現。店舗に入ってから出るまでの、人の流れを明確にしています。

切妻:屋根形状のひとつで、山形の形状をしている屋根。
軸組:木造建築で、建物の主要部からなる骨組み。

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一目で引き込まれるような空間を提案した学生もいました。
和紙で作られた照明が、天井を埋め尽くしていて、想像力を掻き立てられるような空間となっています。スターバックスに来て、パソコンで作業している人の頭の中をイメージしたデザインとのことです。

▼模型を見て、思わず笑顔のスターバックスのみなさん。
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インテリアデザイン科の学生は、店舗のインテリア全体をデザインする「空間系」と、店舗で使用・販売されるプロダクトをデザインする「道具系」のどちらかを選択しました。

「道具系」を選択したこちらの学生は、高級豆を使用した「スターバックス リザーブ」に着目し、カウンター、ディスプレイ棚、ギフトボックスを提案。壁面には、豆から一杯のコーヒーになるストーリーが、デザインされています。

▼カウンター、ディスプレイ棚の模型。
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▼パッケージデザイン。
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最後に、総評としてコメントをいただきました。

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「今後は、お客様側の目線で"何が必要か""何が不要か"など、人の動き方や空間の使われ方を考えながら、カフェを利用してもらいたい」
「何店舗も設計していくと発想、アイデアが枯渇してしまうことがある。原点であるデザインキーワードを振り返ることで、新しく、斬新なデザインが生まれてくることを教わった」
「ファサードのデザインまでしっかりデザインされていて、参考にできる部分が多かった。会社のみんなに、学生から刺激をもらったことを伝えたいと思う」
など、ありがたいお言葉、アドバイスをいただきました。

また、各作品へのコメントも学生にとってプラスになったことと思います。
アイデアにブランド表現をどのように入れ込んでいくか。実際にある店舗と比較して、良い点・改善すべき点など、仕事としてインテリアデザインを行なう際に必要な考え方を、プロの目線で教えていただきました。
スターバックスのみなさん、ありがとうございました。


▼スターバックスの黒板アートを参考に、インテリアデザイン科の学生が描いたイラスト。喜んでいただけました!
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今年度のスターバックスとの産学連携課題は、これにて終了となりましたが、今後も、さまざまな産学連携課題のリポートをしていく予定です。
次回は、どちらの企業との産学連携になるのか。お楽しみに!

広報室 飯泉

2014年11月26日

産学連携 福祉施設のインテリアデザイン!

インテリアデザイン科2学年が取り組む、今年で3年目となる「社会福祉法人 善光会」との産学連携課題。
滞在することが楽しくなるような、その場所にいることが快適であるような空間が求められる、新しい福祉施設のインテリアデザインを提案します。

利用する人々の気持ち・行為を考え、福祉施設が掲げる「人間らしく生きる人生」というテーマを、形として実現できるかがポイント。現状のリサーチや問題点の確認、これから先、何が重要となるのかを理解・考察し、インテリアデザインを行ないます。


今回の課題で敷地となる、複合福祉施設「サンタフェ ガーデン ヒルズ」にて、善光会の経営理念や福祉施設についてのレクチャーを受け、施設内の見学をさせていただきました。

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▼個室。入所者の生活スタイルや家具について、説明していただいています。
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福祉施設には、車椅子の方や歩くことが不自由な方が多くいることから、家具や建具(たてぐ)の大きさ、動線(どうせん)計画など、通常のインテリアデザインとは違った配慮が必要となります。そのため、ユニバーサルデザインについて理解を深め、空間構成しなければいけません。

建具:ドア、障子、窓など、開閉して空間を仕切る物の総称。
動線:建築や都市において、人や物が移動する際の経路や方向。
ユニバーサルデザイン:障害の有無、年齢、性別、国籍、人種等に関わらず、さまざまな人にとって利用しやすい製品や建物、空間デザインの考え方。

▼計画の参考にするため、現在の家具や通路の寸法を計測している学生たち。
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今回の課題では、2つの課題内容を選択することができます。
1つが、入所者の個室及びパブリックスペースを含めたグループリビングを提案する「空間系」。もう一方が、施設内で使われる公共家具を提案する「道具系」です。

「道具系」を選択した学生は、屋上テラスや施設内にある公園を計画敷地とすることが可能。どちらも気持ちの良い場所なので、ここでどのような提案が生まれるのか楽しみです。

▼公園。
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▼屋上テラス。
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▼解散してからも、職員の方に質問をする学生。意欲的ですね!
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今後の福祉施設の在り方を考え、これから迎える超高齢化社会にむけて、新しいインテリアデザインの提案となることを期待したいです!


次のステップは、デザインコンセプトをプレゼンテーションする「計画発表」。
今回の見学で何を感じ、どのような点に着目したのか。そのうえで、どのようなデザインコンセプトを定めるのか、気になるところです。

次回は、「計画発表」をリポートしますので、お楽しみに!

広報室 飯泉

2014年11月27日

卒業研究制作 進行中!

各学科の最高学年が、現在行なっている「卒業研究制作」。
今回は、インテリアデザイン科の中間発表の模様をお伝えします。

中間発表では、研究テーマ、リサーチと分析の結果、デザインコンセプト、デザイン案など、進捗状況をプレゼンテーション。また、ワークショップとして1、2年生が3年生のお手伝いをするため、下級生に自分の計画を伝える場ともなりました。

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インテリアデザイン科の卒業研究制作は、建築・空間・家具の領域でインテリアデザインをベースとした研究内容を各自が設定し、ヒューマンスケール(※1)を意識したインテリアデザインの提案を行ないます。

※1 物の持ちやすさ、道具の使いやすさ、住宅の住みやすさなど、その物自体の大きさや人と空間との関係を、人間の身体や体の一部分の大きさを尺度にして考えること。

都市生活、リノベーション、ブランドショップの在り方、コミュニケーションを促す空間、サービスエリアのトイレなど、大きな空間から小さい空間までテーマはさまざまです。
出身国を敷地とした計画をする留学生、実際に施主を見つけ住宅計画を行なう学生もいます。

▼敷地模型。
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家具のデザインでは、建築家が使う多機能家具、樹脂を接合部に用いる実験的な家具。また、「生活を彩るちょっとハッピーになる色」、「日常に見られる些細なこと」など、どのような提案となるのかワクワクするようなテーマの学生もいました。

▼イメージスケッチ。
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▼スタディ模型。
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発表終了後、ワークショップに向けて、1、2年生と3年生の交流の時間が設けられました。プレゼンテーションを聞いて手伝いたいと思った3年生の所に行き、詳細な内容やどのような作業をするのかを確認。みんな積極的に話を聞きに行っていました。

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▼手伝ってもらうために自分の計画をアピール。
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「手伝ってもらうというよりは、手伝うことで何かを得て欲しい。自分の3年間を伝えたいと思う」という、頼もしい学生もいました。先輩の鏡ですね!

ワークショップで3年生から技術を学ぶだけでなく、意識や志の高さも感じてもらいたいです。

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今回の中間発表で、テーマやコンセプトにとらわれすぎていて、まだ形を表現できていない学生が多数いました。
先生方から、「考えることと進めることを、同時にできないと思い込んでいる。この2つは、一緒に行なっていくものだと気付くべき」、「壮大なことをやろうと考えすぎないで、些細なテーマでも良いから、やりたいことを100%表現することも大切」と、アドバイスを受けました。


提出まで、あと約2カ月。
スケジュール管理をしっかりと行ない、悔いの残らない制作にして欲しいと思います。

3年間の集大成となる卒業研究制作。
どのような作品ができあがるのか楽しみです!


広報室 飯泉

2014年11月28日

プロの現場に行く前に

インテリアデザイン科2学年が行なう、校外企業研修。
各自が希望する建築・インテリア・デザイン事務所、企業にて、約1カ月間、プロの仕事を体験します。実社会におけるインテリアデザインのプロセスの体得、また、自分が現在何ができて、何ができないかを把握し、将来への意識を高めることが目的です。

研修へ行くにあたり、いくつかの事前授業を行ないました。

まずは、企業へ提出するエントリーシートを作成。
人柄や志望動機、また、自分は何ができるのかなど、短い時間で人物像を理解してもらうための書類となります。
簡潔で誰が読んでも伝わるように、先生に添削してもらいながら作成しました。

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▼先輩のエントリーシートを参考に作成。
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つづいて、研修先で失礼のないよう、また、社会人としての教養を身につけるためのマナー講座。
株式会社Tree of Gemsの今村先生にお越しいただき、身だしなみ、挨拶、言葉遣い・電話対応、名刺交換について、講義していただきました。

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隣の人とペアになり、練習していきます。

▼初めて研修先の方と会った時を想定して、お辞儀、挨拶の練習。
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▼会社では電話対応することがあります。敬語の使い方、電話の取次ぎ方などを練習。
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「失礼ですが」などのクッション言葉を使うこと、はっきりと丁寧に話すことがポイントです。

▼社会人には必須な名刺交換。
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最後に、研修での心構え、注意点などのガイダンスを行ない、事前授業終了。
あとは、各自ができることを精一杯やるだけ!

卒業後の心構えをすること、将来をイメージすることが大切で、それらのきっかけとして、この企業研修を有益なものにしてもらいたいです。

次回は、研修先を訪問し、学生の様子やプロの現場をリポートいたします。
お楽しみに!


広報室 飯泉

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