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2014年10月 アーカイブ

2014年10月 1日

オーストラリアの大学生とワークショップ!

オーストラリア・パースにある大学、Central Institute of Technology(以後CIT)の学生とICS校舎にてワークショップをおこないました。

今回のワークショップは、CITの学生が東京にある敷地、ICSの学生がパースにある敷地で、バー/カフェのインテリアデザインを即日設計。文化や環境を考慮し、互いの国を敷地に設定した設計をおこなうことで意見を交わしあい、交流を深めるというものです。

参加した学生の名前の紹介からスタートし、先生から互いの学校についての紹介をしていただきました。
CITはいくつかの学科があり、クリエイティブ アート学科はインテリアデザインをはじめ、音楽やファッション、カメラなどさまざまなコースに分かれているそうです。
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パースについて、CITの学生がスライドを使い紹介してくれました。
気候や特徴、有名な建築物・アート、CIT大学の校舎などさまざまなシーンの写真を見せてくれました。その中には、パースで有名な動物だという「クオッカ」の姿も。カンガルー科の小動物だそうです。
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続いて、今回のワークショップ課題についての説明。
東京の敷地は、ICS副学長マニュエル・タルディッツ先生が共同主宰されている建築設計事務所「みかんぐみ」が設計をおこなった「マーチエキュート神田万世橋」。
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パースの敷地は、サウスパース・メンズストリートにあるイタリアンレストラン。
周辺には、広い公園や動物園があり、目の前の通りはヨーロッパ風の緑道になっているそうです。
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CITの学生7名とICSの学生7名がそれぞれ2チームに分かれ、計4チームで課題に取り組みました。

CIT講師のジュリー先生に、既存図面の詳細を確認中。
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インターネットで敷地周辺の状況を再確認。
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2つの学校で制作の進め方が全く違っていました。
CITチームは、イメージに近い空間や家具の写真を探しボードにまとめたり、パースを描いていました。デコレーション寄りのアプローチです。
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ICSチームは、キーワードや方向性を話合い、模型を作り空間構成をおこなうという、建築的なアプローチの仕方をしていました。
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合間の時間にコミュニケーションをとる場面も見られました。
物価の違いについて話していました。オーストラリアは物価が高いそうです。
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チョコレートをあげて、友好を深めています。
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スケジュール的に昼食の時間を取ることができず、各自合間を見て食べることになっていたのですが、CITの学生は教室でサンドウィッチを作っていました!豪快ですね(笑)。
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ICS学生の作品を見てくれていました。学生の作品も東京の街並みも、さまざまなテイストの建物があり、コントラストがあって面白いと言っていました。
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約5時間の制作時間を終え、各チームによるプレゼンです。
CITチームA。
鮮やかな色を使い、奥に進みたくなるようなパターンのフローリングにし、天井をミラーと木を使った多面体で構成しているのが特徴のデザイン。
家具は、透明感のある軽い印象のものを用い、春をイメージしているそうです。
天井のミラーは、空や街並み、人、食べ物などさまざまなものをキャッチできるように配置。食べ物や飲み物を色として捉えているというのが印象的でした。
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ICSチームA。
川辺でサンセットが望める、動物園が近いなどの周辺環境から、カップルとファミリーをターゲットとし、カップルとファミリーが混じっても気にならないデザインを考えたそうです。
既存のファサード(建物の正面をなす外観)がアーチ状の開口部(窓・出入り口・換気口など外部とつながっている部分)であるのを活かし、開口部から室内の奥まで延びるガラスのトンネルを配置し、視線は通るが別の空間となるよう演出しています。
ファサードの前にもトンネルを用いており、通りから中が見えないようになっています。このことに対し、オーストラリアでは外と中を断絶しないデザインが多く、中間の空間を楽しむことが多いとの講評を受けました。
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CITチームB。
日本のマンガ文化、近場の国際フォーラムを意識したデザイン。
エントランスから奥のコートヤードまで椅子が続いている構成にしており、天井に木材を用いて奥行き感を出しています。つながった空間を照明によって、エリアの違いを表現。
床は、コンクリートの上にイラストなどのグラフィティを描きマンガ文化を表現し、テーブルの天板をガラスにすることでグラフィティが見えるようにしているそうです。
木材との関係を考慮し4色をメインカラーに設定しており、家具やイラストに用いています。
国際フォーラムを真似る必要性やどのようなイラストを描くか注意が必要との講評。女性らしいイラストや子供らしいイラストを用い、エリア分けするなども考えられるという意見もありました。
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ICSチームB。
このチームはより建築的な視点でアプローチしています。
既存の建物は2階建てで、今回は1階部分の改修でしたが、2階の窓との関係性を考え2階の窓に合わせた開口部のデザインを考えていました。
また、1階部分の天井高が5メートルもあり、高さのある空間だったことからロフトを作り、空間を豊かにすることを提案。ロフトに上がるための階段に座ってくつろいだり、ロフトの淵に座り込むなど自由な空間の使い方をイメージしているようです。
ファサード前のスペースの使い方や素材・家具・色彩については手が回らなかったようで、「翌日までに考えてきて」と言われていました(笑)(ワークショップはこの日だけです)。
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先生方や学生たちも課題の進め方の違いに興味があったようで、プレゼン後ディスカッション。
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ICSの学生は、自分たちは今回のようなリノベーション課題の時、外からの見え方から考えてしまうが、カフェなどの空間を提案する場合は内から考えたほうが伝わりやすいと感じたようでした。
CITの学生は、時間に余裕があればスタディ模型・空間構成から入るが、今回は時間が限られていたためマテリアルや家具に重点をおいた進め方にしたと言っていました。

今回、ICSの学生は敷地を見ていないこともあり、空間を想像する意味でも模型の制作という進め方になったのだと思う。インテリアデザインは、マテリアルや家具を選ぶだけではないので、3Dモデルからデザインしていくことも良い方法だと思う。などの意見もありました。

お互いのやり方を上手くミックスした進め方が出来ればベスト!ということで、話がまとまりました。
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最後に集合写真。
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1日限りのワークショップでしたが、みなさまおつかれさまでした!


広報室 飯泉

2014年10月 2日

ご自宅・事務所訪問 vol.1 『加茂先生 -KATA House-』

今後、ICS講師の先生方のご自宅や事務所を訪問し、ご紹介していきます。
第1弾は、インテリアデコレーション科コースリーダーの加茂先生のご自宅をご紹介!

住居課題が始まるインテリアデコレーション科2年生と、加茂先生のご自宅「KATA House」を訪問し、「KATA House」について解説をしていただきました。
建物の外形は、平面図で言うと四角形の四隅を切り落とした形になり、外壁が八面あります。その外壁一面あたり1つの窓というルールで建てられたそうです。
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エントランスから屋上テラスまで、各居室が連続している構成になっています。
エントランス・書斎→キッチン・ダイニング→リビング→踊り場(浴室・トイレ)→寝室→屋上テラスとつながっています。浴室とトイレ以外にドアがありません。

▼半地下のエントランスを入るとすぐに、加茂先生の書斎。
 この棚は、インテリアマイスター科の学生に依頼し、制作してもらったものだそうです。
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▼キッチンからダイニング・リビング。
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▼ダイニングからリビング。
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▼リビングから踊り場。
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▼加茂先生考案の間仕切り兼本棚。この棚により子供部屋と寝室が区切られています。
 表と裏が反転していて、どちらの面でも本棚として機能します。
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構造は鉄筋コンクリート造で、内装(床・壁・天井)に仕上げ材を使っていません。
壁・天井は、ザラザラしている木材の型枠(コンクリートを所定の形に打ち込むための仮設の枠)を用い、木の繊維や木目が残るようにし、温もりを出しています。
床はコンクリートを研磨し、つるつるした仕上がりです。
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家具のテイストは特に定めてはいなく、いただき物が多いそうです。
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室内の見学・解説の後は、チュートリアルがおこなわれました。
敷地や周辺環境、住人設定について相談していました。
「発表の時や普段のチュートリアルを毎回ここでやりたい」という声も。
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加茂先生、お忙しい中、大勢で訪問させていただき、ありがとうございました。


広報室 飯泉

2014年10月 7日

建築家・谷尻 誠 先生と交流!

「ICS Festival 2014」2日目の9月20日(土)、ICS特別講師の建築家・谷尻 誠先生とインテリアデザインを通じて交流する『わたしとぼくのインテリアデザイン』がおこなわれました。
谷尻先生著書の販売(エクスナレッジ社)・サイン会、特別講義、作品講評会と盛りだくさんのイベントとなりました。

作品講評会は、「ICS festival 2014」にて展示されている全作品の中から選抜・講評。もちろん谷尻先生による選抜です。
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▼各展示スペースに担当学生が待機しており、先生へ課題の説明をしながらご案内しました。
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▼その場にいた学生が、自分の作品をアピール。
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▼座具課題の作品は、実際に座られて座り心地を確認されていました。
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全ての作品の中から、良いと思った作品、気になった作品、意見を聞いてみたい作品など約20点を選んでいただきました。


夜におこなわれる講評会までの間、谷尻先生によるサイン会です。
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▼谷尻先生著書「1000%の建築」には、さまざまな仕掛けが施されているようで、そのうちのいくつかを教えていただきました。最後のページの仕掛けや最後のページに進むにつれ紙が・・・など。お持ちになっている方は、ぜひ仕掛けを探してみてください。
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どのような建築物を見た時にすごいと思ったかという質問に対して、「頭で考えるよりも先に体が反応してしまうものを本物と感じる。だから、見た時に鳥肌が立つかどうかで決めている」というお答え。このような建築物のことを先生は「とりはだ建築」と呼んでいるそうです。
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夜になり、谷尻先生と学生が交流する『わたしとぼくのインテリアデザイン』開催!
はじめに、特別レクチャーです。「視点と視座」というテーマで、先生の考え方を教えていただきました。
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先生は「THINK」というイベントをおこなわれていて、何もない空間にゲストを呼び、そのゲストによって空間の名前が変わるというものです。アート作品を置けばギャラリー、ミュージシャンがくればライブハウスというように、答えはたくさんあり、視点を変えればさまざまな物の見え方がある。普段意識しないことを意図的に意識することが大事だとおっしゃっていました。
▼ガラスのコップも名前を取り除けば、さまざまな使い方が考えられる。
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実際にコンペティションで提案した事例を見せていただきながら、提案するにあたり、どのように案を考えていくかの思考の流れ、プレゼンの仕方についてもお話してくださいました。
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今回見せていただいた事例は、全てコンペティションで負けたもの。
なぜ負けたのかということをとても考えるそうで、そこから得るものが多くあるとのことです。ただ、勝った時にもどこがよかったのかを考えることが大切とおっしゃっていました。

▼学生から「行き詰った時どうしていますか?」との質問。
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先生は、「多くの人と話をする」とのお答え。
「閃き」とは、人と出会うことで新しい考えが浮かぶこと。ひとりで考えずに多くの人と意見を言い合うことが大切とおっしゃっていました。


作品講評会は、学生がプレゼンテーションをおこない、谷尻先生から選んだ理由や作品に対する意見をお伺いしました。
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「自分と相手の感じ方は違うから、やりたいことを確実に語れることが大事」。
「プレゼンでどう表現するかまで考えることがデザイン」。
「目指す所とやっていることが合っていることが大切」。
「世の中を観察しながら、何を武器にどう戦っていくかを考える」。
「課題で与えられたもの以外に、自分でより厳しい設定をするなど難しいことにチャレンジする精神」。
学生の身に沁みるようなコメントをたくさんしてくださいました。

▼谷尻先生が、一番気にいったと言ってくださった作品がこちらです。
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インテリアデザイン科2年生の作品で「紙の座具」。
自分で考えたという、新聞紙とボンドを混ぜ合わせた素材を使ったスツールです。
すでに存在する、誰かが作った材料を使うのではなく、自分で新しいものを作ろうとするスタンスが評価でき、フォルムもきれいに出来ていると言っていただきました。


谷尻先生が全体の作品を見て、模型や図面が上手、実際にあってもおかしくないなどの評価をしてくださいましたが、これは良い意味でも悪い意味でもあり、案が素晴らしいという評価にはつながらないとのことです。
学生もこのことを悩んでいるようです。リアリティを求める気持ちと突き抜けたデザインを求める気持ちがあり、結果として面白味のないデザインになってしまうと言う学生が多数いました。
周辺環境とデザインしたものがどう関わるのか、店舗デザインならその店舗が何なのかをよく考える。コンセプチュアルなだけでなく、さまざまなことをもっと深堀りしていくことが大切とのことです。ただ、型を知らないと型は破れないので、リアリティから突き抜けたいという意識をしっかり持っていれば大丈夫と言っていただきました。

先生から感覚を鍛えるためのアドバイス。
雑誌に載っている図面をすべてスケール1/100にして集め、見に行けるものは見に行き自分の感覚が合っているかを確かめる。ガイドが無い状態で図面を描き体でスケール感を身につける。
先生も以前におこなっていたことだそうです。


イベントが終了した後も残ってくださり、学生が先生の周りに集まっていました。
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▲「ピザを5人で食べるから、切り分けて」と言われた学生。彼は5つに切り分けました。
なぜそのように切り分けたのかを聞くと上手く答えられませんでした。
ここで先生がおっしゃっていたことは、5つに切り分けることも、8つに切り分けることも、大きさをバラバラにすることも正解で、答えはないということ。
自分の出した答えについて追及されたときに、納得させることができるよう自分の考えが言えることが大切。直感だけでなく広く深く考えることが重要だとおっしゃっていました。


最後に、谷尻先生、お忙しい中、貴重なお時間をいただきありがとうございました。
大変多くのためになるお話をしていただき、学生・教職員共に貴重で充実したイベントとなりました。本当にありがとうございました。


広報室 飯泉

2014年10月15日

仕上げ材としての素材・工法を知り抜く!

ICSでは主に、デザイン・表現・理論という3つの授業がおこなわれています。
理論の授業では、デザインについて議論したり、作品を裏付けるための理論やデザインの歴史を学びます。
今回は、インテリアデコレーション科2学年がおこなった、理論課題の集大成となる卒業研究の講評会の様子をお伝えいたします。

今年度の卒業研究のテーマは、「仕上げ材としての素材・工法を知り抜く」です。
インテリアデザインをおこなう上で、仕上げの素材や工法を知ることは大変重要なことです。そこで、関心のある素材や工法の歴史・特性、その素材や工法を応用した作品を知る契機となるよう、テーマが定められました。
自分自身で「体験する」ことを重視し、職人や工房への取材、対象とした素材・工法の見本を制作することを必須としました。その上で、研究内容を文章にまとめ、全員の研究内容を掲載した冊子を作成。

▼講評会直前の様子。緊張しつつも、プレゼンの最終確認をしています。
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講評会には、インテリアデコレーション科の1年生も参加。
来年度にむけて、しっかりと先輩のプレゼンを聞いていました。
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▼講評会当日に届いた冊子。7名の制作委員会により作成されました。
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研究テーマとして、学生が選定したものをご紹介します。
<素材/工法>
ガラス建築、和紙、組子、障子、トタン、ロートアイアン、左官、粘土、アルミニウム、鬼瓦、ステンドグラス、モルタル・セメント、大谷石、友禅染、ミラー、木組と指物、織物
<スタイル>
木+黒鉄+緑、人肌と木肌、グラフィティ、福祉住宅、曲線、建築と植物、光と建築

上記の通り、さまざまなテーマが挙げられました。
みなさんは、この中で気になるテーマはありますか?

聞きなれないものは、「組子」「木組」「指物」でしょうか?
「組子」は、釘や接着剤を使わずに木を組み付ける技術で、障子・欄間などの枠の間に組み込んだ細い部材のことです。
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「木組」は、木造建築で、材木に切り込みを入れて組み合わせること。「指物」は、釘や接合道具を使わずに、木と木を組み合わせる組み手という技法をつかった家具、建具、調度品などの伝統工芸品の総称です。

和紙、組子、指物、左官などの伝統的な素材・工法は、職人なしではなりたたないものです。しかし、職人の数や使用される場が減っているのが現状です。これらのテーマを研究した学生は、伝統技術はなくしてはならないもので、もっと広い視野で柔軟なデザインをしていく必要があると感じたようです。

研究内容をいくつかご紹介。
「粘土」
一見インテリアデザインと関係がなさそうなテーマですが、陶器でできたマグカップやお皿などの生活用品で多く見られます。生活用品の選定もインテリアデザインのひとつです。
陶器の製造をしている工場で、益子焼を体験。同じものを作ることが出来る職人技に感動するとともに、作る人によって違うものが出来上がる面白さを感じたそうです。
自由な形を形成できたり、透明な粘土があったりと、インテリアの中で粘土の使い方に多くの可能性があると感じたようです。
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「鏡」
普段目にすることが多い鏡。しかし、鏡に映る自分は反転して見えている自分。反転しない鏡を作ることはできないのか。そのような想いから、鏡について研究し、反転しない鏡の制作に挑戦。
試行錯誤のすえ、完成しました。2枚の鏡を直角に置き、その対角線上の位置において反転せずに写ることができるようです。
▼反転していないのがわかりますか?
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「人肌と木肌」
洋服や家具を購入する際、ユーズドものを探す人が増えていることに着目しています。
家具や住居における木材に残された傷跡や凸凹、触覚、視覚から、古いだけではない懐かしさや暖かみ、親しみを感じることが出来ると考え、そのような痕跡を「人肌加工」と命名。そうした仕上げを施し、ぬくもりや想いをプラスさせるという試みで、「人肌加工」を施したサイドテーブルを制作。
▼どのような加工を施したか説明中。虫食い、擦り傷、へこみ痕などさまざまな加工をしたそうです。
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「曲線」
自分が課題でデザインするものが、自然と<曲>にいきつくことが多く、今後意味を持ってデザインできるよう<曲>について研究。
<曲>が使われている建築物を調査し、意匠的・機能的に効果があり、またそれだけではなく、アクセントとして用いることで効果が発揮されることがわかったそうです。
<曲>によって生まれる空間の豊かさに注目し、<曲>を使わない場合と比較しながら、今後の作品に取り入れていきたいとのことです。


学生が制作した見本品のご紹介。
▼「和紙」
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▼「左官」
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▼「友禅染」
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▼「指物」
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▼「鬼瓦」
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▼「織物」
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最後に、先生方にコメントをいただきました。
コースリーダー/加茂先生。
「1つのことを突き詰めて考えることは良い機会。自分の関心事を際立たせることが出来たと思う。」

デザイン理論担当/白先生。
「造られるプロセスを体験することは大切で、自分で見に行くことで考え方が変わることもある。ただの知識ではなく、自分の中から出てくるものになることを期待したい。」

デザイン理論担当/佐々木先生。
「プレゼンの中で、体験や見本制作についての話が少なかったことは残念。プレゼンの決められた時間内で伝えたいことをまとめることを意識し、卒業制作につなげて欲しい。」

半年間かけて研究したものが、最後には冊子として残り、大変良い記念になったと思います。
おつかれさまでした!


広報室 飯泉

2014年10月28日

Meguro Interior Collection 2014 開催!

2014年11月1日(土)~3日(月)に、MISC主催のインテリアイベント『Meguro Interior Collection 2014』が開催!
ICSは、展示ブースを出展。また、ICS講師の佐々木 高之(ささき・たかゆき)先生と藤田 雄介(ふじた・ゆうすけ)先生が、「建築家トークショー」を行ないます。

「MISC」とは、ICSも加盟している「目黒 インテリア ショップス コミュニティ」の略称で、目黒通りを中心としたインテリアショップ、カフェ、レストランなどの店舗が、地域の活性化を目標として結成したコミュニティです。


『Meguro Interior Collection 2014』のテーマは、「リノベーション(※1)MISCスタイル」。
「建物」と「家具を含めたインテリア」、両方の調和がとれた、完成度の高い空間作りを提案し、情報発信していきます。

※1 リノベーション:既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり付加価値を与えること。

MISC加盟のインテリアショップが、さまざまなテイスト・スタイルの住空間コーディネートを展示する「エキシビジョン」をはじめ、世界各国から買い付けた小物や雑貨が出品される「蚤の市」、テーブルのオイル仕上げ・漆喰壁(しっくいかべ)塗り方教室の「ワークショップ(予約制)」、インテリアショップオーナーや建築家による「トークショー」など、いくつものイベントが開催予定です。

ICSのブースでは、産学連携プロジェクトや学内イベントの様子などをご紹介いたします。

お時間がありましたら、ぜひ遊びにいらしてください!


『Meguro Interior Collection 2014』
日時:2014年11月1日(土)~3日(月)
   11:00~20:30(最終日11:00~17:30)

会場:ヒルサイドフォーラム
   東京都渋谷区猿楽町18-8 代官山ヒルサイドテラスF棟

入場料:無料


<建築家トークショー>
トーク内容:リノベーションについて
11日3日(月)
第一部 14:00~15:30
佐々木 高之(ささき・たかゆき)先生 × 株式会社リビタ

第二部 16:00~17:30
藤田 雄介(ふじた・ゆうすけ)先生 × 株式会社TOOLBOX


▼詳細はコチラ「MISCホームページ 」
http://misc.co.jp/event.php#13432

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2014年10月30日

産学連携課題『スターバックス』vol.2

スターバックスとの産学連携課題リポート、第2弾!
今回は、インテリアデコレーション科の計画発表の様子をお伝えいたします。
実店舗を見学し感じたことやレクチャーしていただいたスターバックスの理念をもとに、歴史や周辺環境、カフェとしての在り方など、さまざまな観点から各自デザインコンセプトを考えてきました。

計画発表では、デザインしていくうえでの方向性やコンセプト、ゾーニングなどをプレゼンテーションし、先生からコンセプトや今後の進め方などについて講評・指導をしていただきます。

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サードプレイス(家庭・職場・学校に次ぐ第三の生活拠点)としての在り方、落ち着きのある空間をイメージしている学生が多いようでした。どのような空間が落ち着きを感じるのか、また、周りのお客様との関係性を具体的に考えていく必要がありそうです。

仕切りを取り入れる・区切りを持たないという正反対の考え方や、女性らしい意見で、ヒールを脱いで脚を伸ばすことができる席を考えている学生もいました。

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歴史をさかのぼり、竹や貝塚に着目した学生もいました。地域性に合ったデザインという観点から目黒について調べ、昔の目黒は竹林が多かったことや目黒川は入江だったことを知り、それを取り入れようと考えたとのことです。
特殊な素材を使用することは難しく、その素材に囚われすぎないことや使い方について、指導を受けていました。

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さまざまな意見がありましたが、大きく分けると、2つのアプローチが見られました。
1つは、空間の居心地などの内部からのアプローチ。もう一方は、周辺との関係・地域性などの外部からのアプローチ。最終的には、2つの要素が上手く組み合わさったデザインになることを期待したいです。

次のステップである中間発表では、図面やスタディ模型などの基本計画案が必要になります。中間発表での講評をもとに、最終的な仕上げに入っていくので、中間発表時には、案がある程度固まっていないといけません。
先生から、「既存のレイアウトから大きな変更はないと思うから、機能性も考えたうえで早いうちにレイアウト決めをしましょう」と指導を受けていました。

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各自のコンセプトを、どのようなデザインに展開していくのか、次回の中間発表が楽しみです!


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